ワックスフラワーの育て方
フトモモ科 学名:Chamelaucium 用途 鉢植え オーストラリア固有の植物で、花がろう細工のような質感なので、ワックスフラワーと呼ばれています。広く栽培されているのは、常緑低木のウンニカツム種〔C. unicatum〕で、ジェラルトン・ワックスとも言います |
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開花期 |
植え替え |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
花がら摘み・切り戻し
花が枯れてきたらこまめに花がらをつみ取ります。また、花の終わったあとに草丈全体の2分の1くらいを切り戻すとワキから新芽がでてきてまとまったバランスのよい樹型になり、花つきも良くなります。この作業を行わないと、ワキ芽があまり伸びないで上にばかり伸びるので、バランスが悪くなり倒れやすくなります。切り戻しは花後の6月~7月に行います。
日当たり・置き場所
日光によく当てると葉や枝がしっかり締まり、丈夫な株に育ちます。ただし、真夏の直射日光に長時間当てると葉が焼けて茶色く変色してしまうことがあります。春と秋はよく直射日光に当てて、真夏は明るい日陰が無難です。
高温多湿(とくに、多湿)にやや弱いので、夏は風通しが良い場所が理想的です。ベランダのコンクリートの上に直置きすると特に温度が上昇するので気をつけましょう。夏越しはひとつの要です。
冬は5℃以上の気温が必要です。11月以降は室内の明るい場所に移動させて育てます。室内では日光不足になり生育が衰えることがあるので、しっかりと日に当てる事がポイントです。
水やり・肥料
春から秋は特に生育が旺盛で水をほしがるので、土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。生育期間中に乾かしてしまうと、植物自体が水分の蒸発を防ぐために、つぼみや葉をぽろぽろと落としていくので、注意が必要です。かといって、いつも土が湿った状態にしておくと、今度は根が腐ってしうので、過湿にすることも禁物です。冬はそれほど水を必要としないので、水やり回数を控えめにします。
肥料は春4月~6月頃と秋10月~11月頃にゆっくりと効くタイプの粒状の肥料を月1回ずつ少量与えます。夏と冬は与える必要はありません。
用土
水はけと水保ちのよい土が適しています。
植え替え・植え付け
鉢の中が根でいっぱいになってしまうと、水も充分に吸えなくなり生育が衰えます。遅霜の心配のなくなる4月の後半、もしくは花の終わったあとに植え替えます。鉢から抜いた株は一回り大きな鉢に植えて、すきまに新しい用土を入れて植えかます。根を傷めると生育が衰えるので、できるだけまわりの土を落とさないように植え替えるのがコツです。
ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は5月~6月頃です。切り戻しを行ったときの枝をそのまま利用するのが一番手っ取り早いです。枝の先端を5cmほどに切って、土にさす部分の枝の下の葉を取り除きます。それを湿らした赤玉土を入れた鉢の中にさして日陰で管理すると1ヶ月くらいで根がでてきます。根がでてきたら日に慣らして、根を切らないように1本ずつ鉢に植え替えていきます。
かかりやすい病害虫
病気 灰色カビ病 害虫 アブラムシ
灰色カビ病は傷んだ葉や花をそのままにしておくと出やすい病気です。常に株はキレイにしておきましょう。
アブラムシは新芽やつぼみについて吸汁します。早めに駆除しましょう。
まとめ
高温多湿の夏を乗り切ることが大切
肥料は与えすぎると花つきが悪くなります
根づまりを起こすと生育が著しく衰えるので、毎年植え替えましょう
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