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ワイルドストロベリー

ワイルドストロベリー
科名:バラ科
学名:Fragaria vesca
別名:エゾヘビイチゴ
原産地:ヨーロッパ 西アジア 北アメリカ
草丈:15cm-30cm
開花・収穫期:3月~10月(真夏をのぞく)
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(育てやすい)

くわしい育て方

〔〕内は学名、F.はFragariaの略

ワイルドストロベリーとは

ヨーロッパや西アジア、北米に広く分布するで、要するに野イチゴの一種です。現在広く食べられているイチゴのルーツとなる品種「オランダイチゴ」が出てくるまでイチゴと言えばこのワイルドストロベリーが広く栽培されていました。

日本でも北海道で野生化しており、野草の分野では和名の「エゾヘビイチゴ」で呼ばれることも多いです。近い仲間のシロバナヘビイチゴ〔F. nipponica〕は日本の山野で比較的見ることができます。果実は市販のオランダイチゴより美味しいという人もいます。春になるとそのあたりで普通に見られるヘビイチゴ〔Potentilla hebiichigo〕は同じバラ科ですが属が異なり、あまり縁は近くないです。

生態

5枚の花びらを持つ白色の花が咲きます。一年を通して花を咲かせる性質がありますが、気温の低い冬や高温期の夏は開花が止まることが多く、一般に開花時期は春と秋になります。

花後に実る果実はオランダイチゴに比べると小粒で食べごたえの点では劣るものの、赤く熟したものは芳香が強くて甘みもあり「イチゴ」を堪能できると思います。市販のイチゴと食べ比べてみると、ワイルドストロベリーの方がなんとくなく野性味(野趣)があるように感じます。

葉は縁に粗いのこぎりのようなギザギザがありミツバのように3枚の小葉が付け根でくっついて一枚の葉を成しています。葉は秋になると赤く紅葉します。

茎の付け根から「ランナー」と呼ばれる細い茎を地面に這うように伸ばしてその先端に子株を付けます。その子株が地面に根を下ろして生長し新たな株となります。果実は生食のほか果実酒、ジャムに利用できます。

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