鮮やかな黄色い花
ヤマブキソウ
科名:ケシ科学名:Hylomecon japonica
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ヤマブキソウとは
落葉樹林やまばらな常緑樹林の中や縁など、林内でも比較的明るい場所に生活する植物です。群落を形成することが多く、単体で見ることは少ないです。本州から九州に分布しますが、野生はめっぽう数が減少しており、自治体によっては絶滅危惧種に指定されていることもあります。
花姿がヤマブキに似ており、草なのでヤマブキソウの名前がありますがヤマブキとは科も違い分類上縁はありません。地下に大きな球根(根塊)ができ、春になると芽を出して葉を伸ばします。花は径3cm~4cmで花びらは4枚、色は明るい黄色です。花の咲き終わったあとに葉を茂らせて生長し、地下の根塊を肥らせて秋に葉が枯れて休眠に入ります。葉は小葉が3枚集まって一枚の葉となる三出葉で、縁にギザギザが見られます。葉や茎を切ると黄色い汁が出ます。
仲間と分類
葉の姿にバラエティーがあり、その形でヤマブキソウ、ホソバヤマブキソウ、セリバヤマブキソウがそれぞれ別の種として扱われます。ホソバヤマブキソウはその名の示すとおりヤマブキソウに比べて葉の幅が細く、セリバヤマブキソウは細い葉が細かく切れ込む鑑賞価値の高い種です。
ケシ科クサノオウ属に分類されていましたが、現在はそこから独立したケシ科ヤマブキソウ属とすることが多いようです。
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