花は下向きに裂くものが多い

アブチロンとは

アオイ科 「あ」からはじまる植物

アブチロン
この植物の育て方
科名
アオイ科
学名
Abutilon
原産地
熱帯・亜熱帯
大きさ
高さ30cm~4m
開花期
5月~9月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

中央~南アメリカを中心として、熱帯~亜熱帯に約100種類が分布する植物です。低木のものが多いですが、多年草や一年草のように草花扱いするタイプもあります。繊維をとる作物として栽培されていた、イチビもアブチロンの一種です。

園芸で親しまれているのは、常緑低木タイプがメインです。熱帯花木や観葉植物として扱うことが多いですが、品種によっては0℃くらいまで耐え、平地や屋外で栽培可能です。大きなものでは4mくらいの樹高に育ちます。あまり大きくならない品種もあり、それらは小さめの鉢植えで楽しむことができます。

葉っぱは縁にギザギザがあり先端のとがった卵形が基本ですが、モミジのように手のひら状に深く切れ込んだり、 黄色や白の美しい斑の入るものもあります。

花は初夏~秋の気温の高い時期が盛りで、姿はなんとなくハイビスカスに似ています。温室など一定の気温の保てる場所では、季節に関係なく開花します。色はオレンジ、赤、紫、白などがあります。花の中心から雄しべを筒状ににょっきり伸ばし、その先端に花粉が出ます。花は横~下向きに咲き、枝からぶら下がるベルのようでかわいらしいです。花びらの表面には毛細血管のような筋の走るものが多いです。

名前の由来

アブチロンは否定を表す「a」と「bous」(牝牛)と「tilos」(下痢)からなり、家畜の下痢止めとして効果がある、という由来にちなみます。


主な仲間

〔〕内は学名、A.はAbutilonの略

ヒブリドゥム〔A. ×hubridum〕

野生の種同士が掛け合わさってできた交雑種で、色々な品種が含まれます。園芸で単に「アブチロン」と言うと本種やそのグループを指すことが多いです。 非常にバラエティーに富んでおり用途も多様で、鉢花として広く普及しています。春にタネをまくとその年の夏から花を楽しめるベラ〔'Bella'〕など手軽に育てられる品種もあります。

ウキツリボク〔A. megapotamicum〕

ブラジル原産の常緑低木で、枝は直立せずに斜め上~横に伸びます。花は長さ約5cmで、袋状の赤い萼の先端から黄色い花びらをのぞかせ、葉の付け根からぶら下がるように咲きます。 花色のコントラストや他のアブチロンとは違った花姿が印象的でかわいらしいです。チロリアンランプの名前で流通することもあります。平地では冬に落葉しますが露地栽培できます。 生育旺盛で、アブチロンの中でも特に丈夫で育てやすいです。

ショウジョウカ〔A. striatum = A. pictum〕

熱帯アメリカ原産の常緑低木。花は径5cm前後で色は橙色~黄色、花びらには赤~紫色の血管のような脈がはいります。葉に黄色いペンキを細かく飛ばしたような点々がびっしりとはいるキフアブチロン〔A. striatum 'Thomsonii'〕が知られます。

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