ヤサシイエンゲイ

アオキの育て方

アオキミズキ科(ガリア科) 学名:Aucuba japonica 用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(やさしい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよい)

樹高があまり大きくならずに病害虫も少なく、場所をあまり選ばず育つので、庭木として広く利用されています。日当たりが多少悪くても大丈夫なので、北向きの庭や裏庭にもよく植えられます

栽培カレンダー
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開花期
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植え付け
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剪定
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肥料
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季節・日常の手入れ ポイント
剪定
剪定木が若いうちは、剪定(枝の切り詰め・切り戻し)の必要はほとんどありません。放任していても株元から幹が伸びて株立ち上になり半円状のまとまった樹形になります。

木が大きくなると、枝葉が茂りすぎてうっとおしい感じになり風通しも悪くなり、病害虫の原因にもなるので剪定を行います。不要な幹や老化してコルクのようになった幹を株元から切り落とすと風通しもよくなり全体の樹形もスッキリします。アオキはこの『間引き剪定』が基本になります。また、勢いよく伸びすぎたり、間延びした枝(飛び枝)は樹形のバランスを考えて切り詰めます。作業の適期は3~4月です。

間引き剪定が基本の理由
アオキはその年伸びた枝の内部で夏頃には翌春開花する花芽が作られます。太い枝を切ってもほぼ新芽が発生するので、刈り込むこともできますが、夏以降に枝を切り戻すと花芽ごと枝を切り落とすことになり、翌年の開花(雌株では実付き)に影響を与えますので気を付けましょう。また、夏以降に葉のないところで枝を切ると翌春まで葉がでないことがあります。

幹を株元から切り落とす間引き剪定だと、残した幹は枝を切り戻したりすることがないので開花や実付きにほとんど影響がありません。刈り込みも時期を間違えなければ問題ありませんが間引き剪定の方が手軽で失敗は少ないと思います。

日当たり・置き場所
直射日光の当たらない明るい日陰を好む「半陰樹」で、日射しの強い場所では葉が黄ばんできたり、斑入り種では葉焼けを起こして真っ黒になることがあります。斑入り種で葉の斑がきれいに出ないのは、この日の当たりすぎが原因の場合が多いです。しかし、日陰だと枝葉が間延びして細長い樹形になったり、実付きが悪くなります。

鉢植えで場所を動かせる場合、夏は直射日光を避けた日陰、冬は 日の射し込む場所がベストです。地植えの場合は落葉樹の下(夏は影になり、冬は落葉するので日が射し込む)が理想的です。 強い風にさらされると、葉が傷んでしまうので気を付けましょう。寒さには強く、 北は北海道中部まで植裁可能です。

実を成らすには

実を成らすには雄木と雌木の2本が必要です。アオキはハチなどの昆虫を介して受粉が行われるので、雌雄それぞれの木の植えている場所にある程度距離があっても問題ありません。

水やり・肥料
やや湿り気のある土壌を好みます。庭植えは一度根づいてしまえば、ほとんど水を与える必要はありません。鉢植えは乾かさないように春から秋の生育期はたっぷりと水を与えます。特に真夏は乾きやすいので注意しましょう。逆に冬は乾きにくいので水やりの回数を少なめにします。

肥料はさほど必要ではありません。地植えはよほどのやせ地でなければ肥料を与えなくても育ちます。木を大きくしたい場合や、実をたくさん付けたい場合は春と秋の年2回鶏糞などを株元に施します。ただ、肥料が多いと枝葉が茂りすぎて樹形が乱れてしまいます。株元に敷きワラなどを施す方が肥料を与えるより効果が出ることもあります。鉢植えは春と秋に固形の油かすなどを施しましょう。

用土
有機質に富んだ、やや湿り気のある土が適します。鉢植えの場合は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使います。

植え替え・植え付け
植え付けの時期は4~6月、8~9月です。降雪地帯では秋植えは避けて、5月頃に植え付けるのが適当です。植え穴は大きめに掘り、鶏糞や堆肥などをあらかじめよく混ぜ込んでおきます。根の張りのあまりよくないものは、根付きをよくするためにある程度枝や葉を落としてから植え付けます。鉢植えは、鉢底から根が伸びているのが見えてきたら、一回り大きな鉢に植え替えます。

ふやし方
さし木でふやすことができます。真冬~芽出しの時期をのぞいて、ほぼ周年問題なく作業できます。枝の先端を適当な長さに切り取り赤玉土などに挿して、乾かさないように管理すると比較的簡単に発根します。また、熟す前の実の付いた枝を夏頃に小鉢にさし木して冬頃に鑑賞するという楽しみ方もできます。

タネをまいてふやすこともできます。熟した果実の中からタネをとりだしてまきます。タネを春に採取した場合はすぐにまき、秋から冬に採取した場合は湿らせた砂の中などに入れて貯蔵し、春になったらまきます。種は乾燥させると発芽しにくくなります。

かかりやすい病害虫
病害虫は少ないですが、日陰で風通しの悪い場所ではカイガラムシが発生します。また、カイガラムシの排泄物からスス病を併発することがあります。

カイガラムシは成虫になると薬剤が効きにくいので、見つけ次第薬剤を散布するか歯ブラシなどでこすり落とします。スス病は枝や葉が黒いススのようなもので覆われる病気です。光合成を妨げてしまうので生育が悪くなります。また、全体が黒くすすけたようになるので美観も損ねます。スス病は害虫の排泄物を栄養にして繁殖しますので、カイガラムシなどの害虫の発生を抑えることが一番よい予防と対策になります。

まとめ 
日射しが強いと葉が焼けて真っ黒になります
乾燥した土地を嫌います
肥料はさほど必要としません

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ミズキ科
花木・庭木