熱帯をイメージさせる赤い花

エスキナンサスとは

イワタバコ科 「え」からはじまる植物 観葉植物

エスキナンサス
この植物の育て方
科名
イワタバコ科
学名
Aeschynanthus
別名
ハナツルグサ バスケットバイン
原産地
熱帯アジア ニューギニア
大きさ
60cm~1m 半つる性
開花期
5月~8月
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

東南アジア~ニューギニアにかけて約100種類が分布します。樹上や岩の表面に根を張り付かせて生育する着生植物です。常緑性で毎年花を咲かせる多年草と低木のものがあります。姿は様々で、半つる性でだらーんと茎が垂れ下がるもの、茎を直立させるものや斜上するものなどがあります。葉は多肉質でぶ厚いものが多く、表面に光沢のある種は花のない時期でも観葉植物として楽しめます。

花は主に春~秋に咲かせますが、特に季節に関係なく一定の気温があれば年中開花する種もあります。茎の先端に10数輪まとめてつくものが多いですが、種によっては葉の付け根に1輪ずつ咲きます。花は長い筒状でゆるいカーブを描き、先端が開きます。色は鮮やかな赤やオレンジ色、黄緑色などがあります。花後にできる果実は細長く、中には綿毛の付いた細かいタネがたくさん入っています。

本来は毎年花を咲かせる常緑多年草で低木状に育ちますが、寒さに弱く霜の降りる頃には枯れてしまうことが多いので、一年草として扱うのが一般的です。南西諸島では逃げ出した?園芸品種が一部野生化しているようです。草丈は低くボール状によくまとまり、花付きもよく様々なバラエティーに富んだ花色があり、半日陰の場所でよく咲くので花壇や鉢植えなどに幅広く利用されています。。

名前の由来

名前はギリシア語のエスキン(aischyne:恥じらい)とアンサス(anthos)からなります。鮮やかな赤い花が、まるで赤面しているように見えるところから名付けられました。


種類

〔〕内は学名、A.はAeschynanthusの略。

スペキオスス〔A. speciosus〕

マレー、ジャワ半島、ボルネオ原産で、茎は斜上します。茎の先端に長さ7cm前後の花を数輪~10数輪まとめて咲かせます。花は基部が薄いオレンジ色で先端に行くにつれて赤色が濃くなり、グラデーションになります。

マルモラツス〔A. marmoratus〕

ミャンマー、タイ、マレー半島原産で日本には明治後期に入ってきました。葉淡い緑の葉に濃緑色の縞模様が入ります。種小名のマルモラツスは「大理石状の」の意で葉の模様に由来します。主に葉を楽しむタイプで花は黄緑色で地味です。

トリコロル〔A. tricolor〕

ボルネオ原産、茎は下垂して長く伸びます。茎の付け根に濃い赤色の花を1~数輪ずつ付けます。

オブコニクス〔A. obconics〕 

マレー半島、ジャワ島原産、茎は下垂します。花は鮮やかな紅色で長さ5cm前後、茎の先端近くに2輪ずつ咲きます。

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