ウメに似た白い花
バイカウツギ
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科名:ユキノシタ(アジサイ)科学名:Philadelphus satsumi別名:サツマウツギ原産地:日本樹高:2m~3m開花期:5月~6月栽培難易度:
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バイカウツギとは
本州~九州の山地に自生する落葉性の低木で、古くから庭木や生け花の花材として親しまれています。漢字を当てると「梅花空木」で、花のかたちが梅に似ているウツギという意味です。ちなみにウツギという名前の付く花木は色々ありますが、それらは総じて茎の中が空洞になっていてそこから「空(うつろ)な木」→「空木(うつぎ)」となったと言われています。ですから、バイカウツギは「梅に似た花を咲かせる茎が空洞になっている木」と解釈できるでしょうか。
開花期は主に5月~6月、純白で清楚な感じの花を咲かせます。花には芳香があります。ニッコウバイカウツギ〔var. parviflorus〕やシコクウツギ〔var. lancifolius〕などの変種が知られています。
その他の仲間
バイカウツギの仲間(フィラデルフス属)はアメリカやメキシコ、日本を含むアジアやヨーロッパに約30種類が分布しています。樹高が3mを超すアメリカ西北部原産の多花性種、ルイシー〔P. lewsii〕やヨーロッパでは昔から親しまれている、コロナリウス〔P. coronarius〕などがあります。園芸品種には、ヨーロッパで改良されたセイヨウバイカウツギの品種群が多く、よく栽培されているものに「ベル・エトワール」があります。
由来
英名の「Mock orange(モック・オレンジ)」は直訳すると「まがい物のオレンジ」という意味になるでしょうか。オレンジなど柑橘類は白い花を咲かせますので(形も多少似ています)、案外そんなところから「Mock orange」と名付けられたのかも知れませんね。
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