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どことなく郷愁誘う夏の花

ホウセンカ

キョウチクトウ
科名:ツリフネソウ科
学名:Impatiens balsamina
別名:ツマクレナイ 鳳仙花(漢字表記)
原産地:インド 中国南部
草丈:30cm~80cm
主な開花期:7月-9月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(そだてやすい)

くわしい育て方

 

ホウセンカとは

インドからマレー半島、中国南部に分布する一年草です。園芸では春にタネをまいて夏に花を楽しむのが一般的です。今では同じ仲間のアフリカホウセンカ(インパチェンス)に座を譲った感がありますが、盛夏に咲く草花として古くから親しまれています。

大きく分けて草丈の高い「高性種」と低い「矮性種(わいせいしゅ)」に大別されます。さらに花の姿から一重・八重咲きに分けられます。そして、八重咲きは花びらが多くてボリュームのあるカメリア(椿)咲きと普通の八重咲きに分けられます。茎は太くて直立し、中空になり、花は茎の節ごとに横~下向きに付きます。花軸が短く、葉の下に隠れるように咲きます。花色は赤、紅、白、ピンク、サーモンピンク、赤や紫地に白い絞りの入るものなどがあります。日本ではカメリア咲きが広く普及しています。代表的な園芸品種に一重大輪高性種の「プリンセス・サクラ」、草丈が低く、茎の頂点に花を付ける「トム・サム」などがありますが、あまり栽培されていません。 花壇植えの他、矮性種は鉢植えにも向きます。

花の咲いた後に、茎にぶら下がるように少しゆがんだラグビーボール型の果実がたくさんつきます。果実は軽く触れただけで、パチンとはじけてタネを広範囲に飛ばします。属名のインパチェンスは「ガマンできない」という意味で、この性質に由来します。

名前の由来・歴史

ホウセンカは中国名「鳳仙花」をそのまま音読みにしたものです。花の形を鳳凰が羽ばたいている姿になぞらえて付けられた言われています。

ツマクレナイ、ツマベニ、ツマグロ、ツマグレ、ホネヌキなど多くの別名があります。ツマクレナイは花びらから出る赤い汁にミョウバンやカタバミの汁を混ぜ、爪に塗ってマニキュアのように使ったからといわれます。
ホネヌキには諸説あり、タネを魚を一緒に煮ると魚の骨がやわらかく煮崩れるから[1]、タネを砕いて飲むと喉に刺さった魚の骨がやわらかくなってとれるから、などとされてます[2]。

日本には中国経由で渡来したとされていますが、時期ははっきりしません。室町時代後期に書かれたとされる花伝書『仙伝抄』に「法せん花」の名前で記載されているものがホウセンカだとしたら、16世紀には渡来していたことになります。

出典
[1]本草綱目 1590頃
[2]植物渡来考 白井光太郎 1929
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ツリフネソウ科