かわいらしい釣り鐘型の花

カンパニュラ・メディウム(フウリンソウ)とは

キキョウ科 「か」からはじまる植物

カンパニュラ・メディウム(フウリンソウ)
この植物の育て方
科名
キキョウ科
学名
Campanula medium
別名
フウリンソウ ツリガネソウ
原産地
南ヨーロッパ
大きさ
40cm~1.5m
開花期
4月~6月
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

カンパニュラの仲間は世界の温帯北部に300種以上が分布します。栽培されている多くの種は毎年花を咲かせる多年草ですが、ここで紹介するカンパニュラ・メディウムは花後に枯れる1・2年草タイプです。

南ヨーロッパ原産の草花で、日本には明治のはじめに入って来たとされます。基本は春にタネをまいて翌春以降に花を咲かせて枯れる2年草として扱います。ある程度の大きさに育った株が低温に合うことで花芽が作られる性質なので、タネをまく時期によっては、開花が翌々年になることもあります。

草丈は60cm~1.5m、茎は太くてあまり枝分かれせずに真っ直ぐ上に向かって伸びます。主な開花期は初夏、長さ5cmほどの釣り鐘形の花をやや下向きに咲かせます。花色はピンク、白、紫などがあり色違いの株を植えるとパステルカラーでまとまり、花姿と相まって非常に可愛らしいです。よい花なのですが、暑さに弱いことがネックです。

名前の由来

別名のフウリンソウやツリガネソウは花姿に由来します。属名のカンパニュラもラテン語のカンパーナ(鐘)から来ています。種小名のメディウムは「中間の」という意味です。


種類

よく栽培されているのは、花が横から斜め上向きに咲くように改良された園芸品種です。代表的な品種に草丈が50cmほどに収まって開花時のバランスがよく、鉢植えに向く「ベル・オブ・ホーランド」があります。

おもしろい変種に、花が2重になったカリカテンマ〔var. calycanthema〕があります。これはがくが花びらに変化して本来の花びらを包み込んだ結果で、ダブル咲きとも言います。がくが花びらをすっぽり包み込んだ「ホーズ・イン・ホーズ」と、がくが浅くて平べったい「カップ・アンド・ソーサ」の2タイプがあります。

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