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キンモクセイキンモクセイの育て方
■キンモクセイ モクセイ科 常緑性中高木 原産 中国
キンモクセイ
秋に咲かせるオレンジ色の小花と芳香で馴染みの深い花木です。適度な湿り気のある肥沃な土で良く育ちます。生長速度はやや遅く、排気ガスなどの大気汚染に弱い。

栽培データ一覧
栽培難易度
育てやすい
特長
 芳香の強い花
耐暑性
普通
耐寒性
やや弱い
生育適温
使用用途
△鉢植え ○地植え 
栽培カレンダー
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
花の咲く時期
 
植え付け
 
肥料(鉢植え)
肥料(地植え)


病気 とくになし 害虫 カイガラムシ・ハダニ
 強健な花木で病害虫は少ないですが風通しが悪いとカイガラムシやハダニが発生することがあります。見つけ次第、適応薬剤を散布して駆除します。

●葉が汚れると花付きが悪くなる
●肥料(チッソ分)の与えすぎには注意
●日当たりのよい場所を好む

 中国原産の常緑性の樹木で秋に小さなオレンジ色の小花をかたまって咲かせます。キンモクセイの一番の特長は花の放つ心地よい芳香で、日本人には最も馴染みの深い花の香りのひとつではないかと思います。
 葉は楕円形で先っちょが少しとんがっており、ややぶ厚く革のような質感があります。草丈は3〜6mで、自然な樹形のもの以外にも円筒形に刈り込まれたものなどもよく見ます。
 キンモクセイを含むモクセイの仲間にはその他にも白い花を咲かせるギンモクセイなどがありますが、芳香はキンモクセイが最も強いです。ギンモクセイは17世紀後半に日本に渡来したといわれていますが、キンモクセイの来歴はっきりせず、明治時代に渡来したとか九州に自生するウスギモクセイ(ギンモクセイの変種)から生まれたという説などがあります。その他にも葉のフチにトゲ状のギザギザが入るヒイラギモクセイ(ヒイラギとモクセイの雑種といわれています)や葉に斑が入るもの、四季咲き性の園芸品種があります。ちなみに雌雄異株の花木で日本に植えられているものはほとんど雄株なので、果実を見る機会はありません。
 中国では雅な花という意味の「桂花」とも呼ばれており、花を砂糖漬けにした「桂花糖」は食材・調味料としてお粥に入れたり、お菓子の香りづけなどに利用されているようです。また、キンモクセイの花をつけ込んで熟成させた「桂花陳酒」などのお酒は日本でも比較的普及していると思います。

 剪定や整枝(枝を切り戻して樹形を整えること)は毎年行う方法と3〜4年に1度行う方法があります。
 毎年行う場合、作業の適期は新芽が出る前の2〜3月、もしくは開花後の10月です。花の咲き終わった枝を枝分かれしている部分から5〜10cmの長さのところで切り詰めます。コンパクトに仕立てたい場合は円筒状に刈り込むのが一般的です。作業適期なら多少短く切り詰めても開花に影響しませんが、刈り込む場合は一度にばっさりと切らないで、毎年少しずつ切り詰めて枝を整える方がよいでしょう。木が坊主になるほど(葉がほとんどなくなるほど)ばっさりと刈り込んでしまうと枝枯れを起こすことが多いので注意しましょう。毎年切り詰めると樹形があまり大きくならず、枝もあまり長く伸びずないので放任したものに比べて花数は少なくなりますが、毎年開花します。
 3〜4年に1度行う場合は、新芽が出る前の2〜3月に長く伸びた枝を3〜4年前の枝の位置まで切り詰めます。この方法だとその年の開花は期待できませんが、翌年から花を咲かせます。
 また、それとは別に間延びして樹形から突き出てしまっている枝や重なり合って風通しが悪くなっている部分の枝があれば花後に間引きしましょう。
花芽形成→開花が短い
キンモクセイは春に伸びた新芽に8月上旬頃に花芽が作られその年の秋に開花します。花木の中では花芽形成→開花の期間が最も短いものの一つです。


 キンモクセイは「陽樹(日当たりを好む樹木)」です。陽樹の中でもさらに日光を好む部類に入るので、日当たりのよい場所で育てるのが第一条件です。日照不足になると枝がひょろひょろに育ったり、常緑樹なのに葉を落とすこともあります。通常は日当たりのよい場所でも、梅雨時期など日の当たらない時期が長く続くと今年伸びた新しい枝の葉をぽろぽろと落とすことがあります。新しい枝の葉が落ちるときは病害虫より前にちゃんと日照が確保できているかをまず確認しましょう。やや寒さに弱く、植裁(地植え)可能な地域は一般的に東北より南になります。

 地植えにしたものは一度根づいてしまえば特に水ををやる必要はありません。 鉢植えのものは生育期に土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
 肥料は地植えの場合、2月頃に骨粉や鶏糞、草木灰などリン酸やカリの多く含まれたものを与えます。油かすなどチッソ分の多いものを与えすぎると 枝葉は茂りますが、花付きが悪くなるので気を付けましょう。鉢植えのものは地植えに比べて肥料を多く必要とします。2月の肥料は地植えに準じ、それにプラス5月と開花前にリン酸分の多い化成肥料を施します。 肥料が足りないと花付きに影響します。
大気汚染に敏感
キンモクセイは排気ガスなどの大気汚染に敏感で空気が悪い場所だと花芽が付かなくなったり、花が咲いても香りが弱くなることがあります。葉の表面が汚れることで、このようなことが起こるようです。そのような場合、生育期にときどき葉の表面を洗い流すように水をたっぷりとかけてあげると花付きがよくなります。また、同じ効果で梅雨時期によく雨の降った年キンモクセイがよく咲く、などといわれるそうです。葉の表面が雨によって洗われるからでしょう。


 水はけが良く、肥えた土が適しています。やせ地に植える場合はあらかじめ堆肥や鶏糞を混ぜ込んでおく必要があります。鉢植えの場合は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使います。

 植え付けは新芽の出る4〜5月が適期です。鉢植えにする場合、8号(直径24cm)以上の大きな鉢を用います。
 地植えの場合、一度植え付けてしまえば植え替える必要はありません。鉢植えの場合、鉢に根がまわってきたら一回り大きな鉢に植え替えます。

 さし木でふやすことができます。作業の適期は6月から7月の梅雨時期です。今年伸びた新しい枝の先端を10〜15cmの長さに切り取り、切り口を斜めにカットして水に2〜3時間挿して充分に水揚げをした後、赤玉土など水はけの良い土に挿して乾かさないように管理します。切り口を乾かさないようにするのがコツです。
 ギンモクセイは木が大きくなると実がなることがあります。秋に熟した実からタネを採取してすぐまきます。開花する大きさになるまで、7〜8年かかります。


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