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ギョリュウの育て方

ギョリュウギョリュウ科 学名:Tamarix chinensis 用途 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(そだてやすい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい)

ギョリュウは大きくなると、樹高は4~7mになる小~中高木で冬は落葉します。枝は非常に細く上に立ち上がるように伸びるものもあれば、柳のように垂れ下がるものもあります。

栽培カレンダー

年2~3回開花する

枝を新しく伸ばす度、その節に花芽を付ける性質があり1年のうちに2~3回花を咲かせます。地域や木の状態によって時期が異なりますが開花時期はおおまかに3つに分けることができます。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
1回目の開花|昨年の秋から冬に伸びた枝に5月頃花が咲く
開花期
        バー              
花芽形成
バー バー バー バー         バー バー バー バー
2回目の開花|1回目の開花の後に伸びた枝に7月~8月上旬に花が咲く
開花期
            バー バー        
花芽形成
        バー バー            
3回目の開花|6月~8月上旬に伸びた枝に8月下旬~9月上旬に花が咲く
開花期
              バー バー      
花芽形成
          バー バー バー        

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
剪定
バー バー                 バー
植え付け
バー バー バー             バー バー
肥料
バー                

季節・日常の手入れ ポイント
剪定の時期

文人仕立て剪定は落葉期に行うのが基本ですが、開花を気にしないのであればほぼ一年を通して作業は可能です。文人仕立てや盆栽風、古木っぽく見せるなど仕立て方を個々に説明すると作業時期や枝の切り方など方法が多少異なりややこしいですので、ここでは基本的なギョリュウの性質のみをおさえておきたいと思います。

基本の剪定

芽吹きの非常によい木でどこで切ってもたいがい芽を吹くので、庭のスペースにあわせてお好みに枝を切って樹形を作ることが可能です。最小限に抑えたい場合は幹の下や中途半端な位置から出てくる枝(胴ぶき枝)を付け根から切り取る程度で充分です。このように自然に近い樹形で育てると花付きは非常によいですが、枝がよく張るのでスペースは必要です。

剪定による矛盾

勢いよく直立して長く伸びる枝(育てる場所が限られていたらスペース的に邪魔になるであろう枝)に花が付きやすいので、「枝を切って木をコンパクトにすること」と「花付きをよくすること」は矛盾します。枝を切ってしまえばどうしても花付きは悪くなりますし、枝を切らずに育てると花はよく咲くけれどもスペースをとると言うことです。
剪定2

不要な枝葉付け根ギリギリで切る

前述しましたが、芽吹きがよく少しでも枝が残っているとそこからわっと芽を吹きます。邪魔な枝を切ったのにそこからまた枝がふえたら元も子もありません。不要な枝は付け根ぎりぎりで切るようにします。

花の付きにくい枝

3年以上経過した古枝は芽吹きは若い枝と変わらずよいのですが、花付きが悪くなるので切ってしまってもよいでしょう。また直立する枝に比べて枝垂れる枝は花付きが悪く、咲いても花数が少ないことが多いです。

日当たり・置き場所
日当たりと水を非常に好み池の端のような水際や湿地でよく育ちますが、水質の悪い濁った水を嫌います。植えるなら土壌の水分の多い湿潤地が理想的ですが、極端に乾燥する土壌でなければ問題なく育ちます。

もともと暖かい地方の樹木ですので少々寒さに弱いのですが、非常に強健な樹木で植える時期さえ間違えなければ北海道でも植栽できます。

水やり・肥料
やせ地でなければ特に肥料は与えなくても育ちますが、与える場合は2月頃に油かすに骨粉を2割ほど混ぜたものを与えます。

鉢植えで花を楽しみたい場合は、地植えの場合とは異なり十分に肥料を与える必要があります。地植えのものと同様の肥料を年2~3回与えます。

用土
やや湿り気のある肥沃な土が適しています。やせた土地では腐葉土を入れたり、他の場所から土を盛ってきて入れたりする必要があります。

植え替え・植え付け
植え付けは落葉期の冬に行うのが基本ですが、枝が細く寒さで大きく枯れ込むことがあるので寒冷地では4月に入ってから行った方がよいでしょう。平地や暖地でも不安なら暖かくなってから植え付けるようにしましょう。池の端、水際にやや山高に土を盛って植え付けるのがもっとも理想ですが普通の庭でも問題なく育ちます。土壌が乾燥する場所では堆肥や腐葉土をたっぷりを混ぜ込んでおき湿度を保てるように土壌を改良しておきます。また、湿地が適していると言っても池の中に植えたり常に水が溜まっているような場所では根腐れを起こしてしまうのでいけません。

根や枝の伸びる勢いが全体的に強く、幹や根を切り詰めても回復が早いので地植えのものを鉢植えにしたり盆栽風に仕立てることもできます。

ふやし方
さし木で簡単にふやせます。丈夫なのでかなり豪快なさし木もできます。

大人の人差し指くらいの太さの元気な枝を選び20cm~30cmに切り、よく日の当たる湿り気の多い土壌に挿します。もちろん鉢に用土を入れてさし木を行ってもかまいません。

また、直径10cmほどの枝を1mくらいの長さに切り、半分くらい地面に埋まるように挿すかなり豪快な方法もあります。この方法ですと、1~2年の短期間で見栄えのする立派な木に仕立て上がります。

かかりやすい病害虫
ほとんど見られません。あったとしてもカイガラムシが発生する程度です。

まとめ 
年に2~3回、花が咲く
日当たりのよい湿潤地でよく育つ
地植えの場合、肥料はあまり要らない

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