クレソンの育て方

肉料理のつけ合わせ

アブラナ科 「く」からはじまる植物 ハーブ・野菜

クレソン
科名
アブラナ科
学名
Nasturitium officinale
別名
オダンダガラシ オランダミズガラシ ウォータークレス
原産地
ヨーロッパの温帯
大きさ
30cm~90cm
主な開花期
4月中旬~5月
耐寒性
ふつう
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

ヨーロッパからアジアの温帯にかけて広く分布する毎年育つ多年草です。水生植物で水辺に生えます。肉料理のつけ合わせやサラダなどに広く利用されるハーブで、くせのない風味とピリッとする辛味や爽やかな苦みが特長です。ビタミンCやミネラル、鉄分が多く含まれ、実際はどうかわかりませんが体に良さげではあります。

茎は這うように伸びて半ばつるのようになることもあります。水深のあるところでは水面を横たわるように浮きます。茎の途中から根を出してどんどん増えていきます。盛大に茂ってくると株元がしっかりと安定するのか、環境によっては1mを越す高さになります。春には5mm~6mmの白い小花を茎の先端にまとめて咲かせます。株姿は全然似ていませんが、花だけ見るとアリッサムを彷彿とさせます。

来歴

原産地のヨーロッパでは古くから栽培されており、日本には明治時代に入ってきたとされます。現在はスーパーなどでふつうに見られますが、当初は外国人向けに栽培されていました。繁殖力が旺盛で、現在は野生化したものが全国で見られます。

名前の由来

クレソンの呼び名はフランス語で、英語でウォータークレス、和名はオランダガラシもしくはオランダミズガラシと言います。

属名のナスツルティウムはラテン語のナツス(鼻)とトルス(ゆがむ)からきており、カラシやワサビのような鼻にツーンと抜ける揮発性の辛味成分に由来するとされます。全く関係ありませんが、カラシやワサビもアブラナ科の植物です。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

タネまき 4月中~5月中 / 9月中~10月中
さし木 4月~6月中 / 9月~10月中
肥料 3月中~6月中 / 9月~11月

収穫と手入れ

茎が伸びて葉が茂ってきたら随時摘み取って利用します。芽先は軟らかくて食べやすいです。先端を摘んでもワキから新たな芽が出てくるので大丈夫です。また、花が咲くとその茎は堅くなってしまうので、つぼみのうちに摘み取ってもよいでしょう。

日当たり・置き場所

性質は強健ですが冷涼な気候を好み、夏は暑さででやや弱ります。日当たりでよく育ちますが真夏は半日陰の風通しのよい場所が適しています。耐寒性はありますが、冬も収穫したければ5℃~8℃以上の気温を保つようにします。寒さで茎葉が枯れることもありますが、凍結させなければ春に芽を吹きます。最もよく育つ温度帯は15℃~18℃で、春と秋が生育期になります。

水やり・肥料

湿り気のある土壌が好きなので、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。腰水灌水(受け皿に水を張って鉢を置き、底から水を吸わせる、水切れの心配がない)のばあいは、水はけのよい砂礫質の土を使うようにしましょう。保水力の高い土を使うと根が腐ることがあります。受け皿にためた水はときどき入れ替えます。

10日に1回程度、液体肥料を与えます。夏の暑さや冬の寒さで弱っている場合は与えません。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

水はけのよい土が適しています。赤玉土6:腐葉土3:砂1の割合で混ぜた土など。

ふやし方

タネまきとさし木がでふやすことができます。

タネまきの適期は春は4月中旬~5月中旬で秋なら9月中旬~10月中旬です。さし木は春と秋が適期です。適当長さに切った茎を用土や水に挿しておくと簡単に根が出てきます。

楽しみ方

水耕栽培も適する

もともと水辺に住む植物なので、水耕栽培でもよく育ちます。新鮮な水が供給される流水が最も適していますが、ハイドロカルチャーや水を張った容器でも栽培することもできます。プラスチックのざるやバスケットなどに砂を入れてそこに株を植え付け、水を張った他の容器にバスケットを沈める(浸す)方法でもよいでしょう。容器はボールや発泡スチロールのトロ箱などを利用します。水はときどき入れ替えます。特に夏は傷みやすいのでこまめに替えた方がよいです。肥料もときどき与えましょう。

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