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マーガレットの育て方

マーガレットキク科 学名:Argyranthemum frutescens用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい)

草丈は60cm~1m、年月を経た株は地際の茎が樹皮のように茶色くごつごつした感じになります。その姿からモクシュンギクの和名があります。野生種は白か黄色の一重咲きです

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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植え付け
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肥料
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季節・日常の手入れ ポイント
草丈が伸びてくるとどうしても倒れやすくなります。支柱を立てるか株元に土を寄せて倒れないようにしましょう。また、草丈が15cm程度になったら新芽を摘み取ってわき芽を出させるようにしましょう。その方が枝数が増えてバランスもよくなり、結果として花数も多くなります。

年数を経た古株は翌年に新しい枝葉を出させるためにも、9月頃に草丈の半分くらいにばっさりと刈り込むとよいでしょう。鉢植えのものも長く伸びすぎたものに関しては切り戻しを行いますがあまり晩秋に行うと翌年の開花が遅れることがありますので作業は9月いっぱいくらいに終わらせましょう。

日当たり・置き場所  ポイント 
一年を通して日当たりのよい場所で育てましょう。高温多湿に弱く夏に近づくにつれて生育は衰えて花付きが悪くなります。また、大きな株ほど夏越しは難しくなります。鉢植えで置き場所を替えられるのであれば真夏は直射日光の当たらない風通しがよい明るい日陰で育てましょう。

寒さにも弱く霜が当たると枯れてしまうので、寒冷地での露地植えはまず無理でしょう。冬はできるだけ日当たりのよい暖かい場所で育てます。夜間だけ室内に取り込んでもよいでしょう。

露地植えは株元を敷きわらや腐葉土などを厚くかぶせて防寒対策を行います。寒冷地では、本格的な寒さがくる前にまわりの土ごとごそっと株を掘りあげて鉢に移し替えて凍結や霜の避けられる場所で育てます。

夏も冷涼な寒冷地では夏の花付きが抜群によいです。また、元々性質は強いので場所(環境)が合えばあまり手間もかからずによく育ちます。

水やり・肥料
水やりは必ず土の表面が乾いてから与えます。やや乾燥気味の土壌環境を好む性質があり、そのほうが根の生育も促されて全体的に育ちがよくなります。水のやりすぎによる過湿には気を付けましょう。一年を通してこの水のやり方は変わりません(冬は乾きにくいので回数は少なくなります)。

肥料は春の開花期、5月~7月に1000倍の液体肥料を2週間に1回与えます。気を付けたいのはチッソ分の多い肥料を与えると葉ばかりが茂って肝心の花付きが悪くなるということです。肥料は少なめでもよく育つので、やりすぎに気を付けます。

用土
水はけのよい砂質の土が適しています。水はけの悪い場所だと生育も若干悪く花付きもよくありません。鉢植えの場合は赤玉土5:腐葉土3:川砂2の割合で混ぜた土を使います。

植え替え・植え付け
露地植えにしているものは2~3年に1回植え替えを行いましょう。その方がより花付きがよくなります。鉢植えの場合はできれば毎年一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの適期は霜の心配がなくなる4~5月の間です。

ふやし方
さし木で増やすのが一般的な方法です。適期は5月もしくは9月です。芽の先端を7~10cmの長さに切り取って葉の数が3から4枚になるように下の葉を取り除きます。その後、水を入れたコップに2時間ほど付けて吸水させてから、湿らせた川砂にさします。日陰で乾燥に気をつけて管理しましょう。

上手くいくと1ヶ月くらいで根が出てくるので、春挿しは6月~7月に秋挿しは霜や凍結に注意して暖かい場所で管理し、翌春に鉢や庭に植え付けます。
春挿しは上手に育てると秋から花を楽しむことができます。

かかりやすい病害虫
病気 立ち枯れ 病害虫 アブラムシ センチュウ ハダニ

立ち枯れ病は茎葉に斑点ができてその後枯れてしまう病気で、高温多湿の梅雨時期から夏にかけて発生しやすい病気です。連作していても発生しやすいようです。発病した場合、根本的な治療は望めませんので株を抜きとって破棄します。

アブラムシ、ハダニなどは見つけ次第、殺虫剤で駆除します。ほおっておくとどんどん増えて生長に支障を来します。

センチュウは根に寄生する害虫で外側からは発見できません。根にこぶを作って生育を衰えさせたり根を腐らせたりとやっかいな害虫です。根に寄生してしまってからでは薬剤は効きません。薬剤を土に散布することによってある程度被害を防ぐことができます。

まとめ 
高温多湿と寒さに弱い
砂質の水はけのよい土を好む
肥料はやや控えめがよい

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