ヤサシイエンゲイ

ナツミカンの育て方

ナツミカンミカン科 学名:Citrus natudaidai 用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい:-3℃以上)

日本原産のかんきつ類で、マーマレードの原料としても有名です。晩春~初夏に熟れて酸味が穏やかになり食用となるところから、この名前があります。現在広く食べられているのは、変異種のカワノナツダイダイ(アマナツ)です

栽培カレンダー
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開花期
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収穫(標準)
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収穫(寒冷地)
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植え付け
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毎年の作業

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
摘果
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剪定
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肥料(露地)
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肥料(鉢)
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剪定
幼苗の剪定(実がなるまで)
最初の数年で樹形を作ることが大切です。1~3年目くらいまでは、若い枝を1/3くらいに切り詰めて枝数を増やしていきます。幹から伸びる枝(主枝)は3本~5本が適当です。適期は2月下旬~3月です。

成木の剪定
基本の形が整った木(苗から4~5年以降)は、充分な風と光が通るように不要な枝を付け根から取り除く『間引き剪定』が基本となります。適期は2月下旬~3月です。昨年伸びた枝先には花芽が付いていますので、間違って切らないようにしましょう。 春に伸びた枝の勢いが強く、枝葉が混み合ってしまった場合は、夏にも間引き剪定してもかまいません

花芽の付き方
前年伸びた枝の先端あたりに冬頃、花芽がつくられます。できた花芽は春になると枝を伸ばし、先端の1~3節に花を咲かせます。

人口受粉・摘果
人工授粉
勝手に自家受粉するので、人工的に受粉する必要はありません。

摘果
摘果は果実が大きくなる前に、一定の数を残して摘んでしまう作業です。そうすることで、木に余計な負担がかからず、実った果実は大きくなります。

摘果を怠ると、充分に栄養が行かずに果実が小さくなったり、負担を強いられた木は体力が続かず、翌年は実がならないこともあります(隔年結果)。ナツミカンは他の柑橘に比べると、隔年結果は少ない方ですが、念のために行った方が良いでしょう。

適期は夏で、葉っぱ80枚~150枚で1果を目安にして、それ以外は摘み取ってしまいます。鉢植えは7号~8号鉢で2~3果を残して他は摘果します。低温での自然落果が不安な場合は、少し多めに残してもかまいません。

収穫
果実が低温に晒されると落果したり、スが入ってすかすかになり苦みが増します。寒冷地では本格的な寒さが来る直前に収穫し、常温で貯蔵して追熟させてから食用とします。

暖地や平地では樹上で熟れて甘みが出るまで待ち、4~5月頃に収穫します。6月頃になると色づいた果実が再び緑色に戻る「回青」と言う現象が起こります。こうなると、実がすかすかになってしまうので取り逃しに気をつけます。

日当たり・置き場所
ウンシュウミカンと比べると、若干耐寒性は劣ります。耐寒温度は-3℃です。寒冷地での露地植えには不向きです。

日当たりが良く、強い風や西日の当たらない場所が適しています。 風の当たる場所では葉や実がこすれて傷になったり、それが元で病気になることもあります。

水やり・肥料
地植えは植え付け直後以外、特に水やりは要りません。鉢植えは、土画の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料は3月に有機質の配合肥料を、10月に化成肥料を与えます。鉢植えは3月と9月に固形の油かすなどを与えます。

用土
水はけがよく、腐葉土などの腐植質が多い土でよく育ちます。鉢植えは赤玉土と腐葉土を混ぜた土に1割ほど川砂を混ぜて水はけをよくします

植え替え・植え付け
苗の植え付けの適期は3月~4月です。しっかりと深く耕して30cmほど盛り土した植えに根をまんべんなく広げて土で覆います。株元から60cmくらいの位置で枝を切り詰め、葉を摘んで、余計な水分の蒸発を防ぎ、根付くの(活着)を促します。たっぷりと水を与えて根と土をよく馴染ませ、最後に支柱を立てます。

鉢植えは、小さくても7号~8号(直径21cm~24cm)の鉢を用意します。植え付け後、鉢の高さと枝の高さのバランスが1:1になるように幹を切り詰めます。

ふやし方
カラタチを台木にして、接ぎ木します。タネから育てることも可能ですが、実がなるまで年数がかかり、枝にトゲが出ます。

かかりやすい病害虫
かんきつ類の定番とも言えるカビ性のソウカ病と細菌性のカイヨウ病の発生が見られます。いずれも春以降に発生する病気です。レモンが近くにあるとこれらの病気にかかりやすいとも言われます。

いずれも薬剤散布で対処しますが、カイヨウ病に関しては、病斑の出た葉っぱを取り除くだけでもある程度改善します。

まとめ 
耐寒温度は-3℃以上
剪定は間引きが基本
西日や強風に晒される場所は避ける

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