ヤサシイエンゲイ

オリーブの育て方

オリーブモクセイ科 学名:Olea europaea 用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ふつう)

中近東・地中海沿岸・北アフリカが原産と考えられる、常緑性の高木です。人類との関わりは非常に古く、クレタ島ではで紀元前3000年頃に栽培されていたと言われています

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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果実収穫
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植え付け
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間引き剪定
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肥料
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季節・日常の手入れ
間引き剪定
伸びすぎた枝や細くて弱々しい枝を根元から切り落としてます。また混み合っている部分の枝も切り落とします。切る位置は枝分かれしているつけ根の位置です。中途半端な位置で枝を残すと、見た目にも不自然です。こうすることで風通しがよくなって、樹の内部まで充分日が射すようになります。剪定の適期は株が生長を止めている2月頃が適期ですが、余計な枝を見つけたらその都度、切り落としてかまいません。左右交互に枝が出ているようバランスを考えて枝を切るのがコツです。枝の本数が左右でばらけるとおかしな樹形になります。
オリーブは大きくなると強風が原因で枝が折れたり傷んだりしやすいため必ず行いましょう。幼苗の時期は切り戻しを行う必要はありません。

剪定の注意点
オリーブは本年伸びた枝に翌年花を付けます。全体の枝先をばっさり切り落とすように刈り込んでしまうと、花・実付きに影響します。もちろん若い枝でも余計なものは切ってしまいますが、残す枝と切る枝を判断して丁寧に行いましょう。生垣のように図形のようなキレイな形にするには向いていない樹木です。

その他の剪定
年月を経た木は若返りと全体の樹形を整えるために、頂点を切り詰めたり太枝をばっさり切り落としてしまう強剪定を行います。太枝を切った場合、切り口から雑菌が侵入するのを防ぐため癒合剤を塗ります。

苗木を購入する際のポイント
購入する際のポイントとしてその苗が「接ぎ木苗」か「挿し木苗」かを確認することが挙げられます。接ぎ木苗の方が病気に強く生育も旺盛で育てやすいからです。見てわからなければお店の人に聞いてみましょう。造園業のお店に行くと大きめの若木や成木も購入することができます。

日当たり・置き場所
一年を通してよく日光に当てて育てましょう。日当たりが悪いと枝が細くなって生育も悪くなります。地植えも南向きの場所を選びます。

気温的にはマイナス2℃~3℃くらいまで大丈夫なのですが、霜や凍結に非常に弱いので北海道・北・甲信越では地植えで栽培することができません。育てる場合は鉢植えにして霜の当たらない場所に移動しましょう(寒くても凍らせなければ大丈夫ということ)。冬の寒さにさらされて花芽ができるというメカニズムなので、平地で鉢植えにしている場合も室内に取り込んだりしないように、外で管理します。

水やり・肥料
もともと乾燥気味の土壌を好みます。地植えは初夏~秋によく乾くとき以外は自然の降雨だけでも充分育ちます。鉢植えは土の表面が乾いたら与えるようにします。乾燥気味がよいからといって真夏に油断して完全に乾かしてしまうと今度は生長が止まったり、果実にハリが無くなってシワがよることがあるので注意しましょう。

また、冬にひどく乾燥させると春に不完全花(雌しべがない)が咲くことが多く、実付きが悪くなります。冬も水切れさせないように、ちゃんと水を与えましょう。
肥料は植え付ける際にあらかじめ油かすを土に混ぜ込んでおきます。追肥は3月と6月、9~10月の年3回、油かすを株元に与えます。

用土
地植えの場合はなるべく水はけの良い場所を選びます。酸性土壌を嫌い、アルカリ性を好みますので植え付ける10日前に石灰を多めに混ぜ込んでおきます。鉢植えにする場合は赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土に石灰を混ぜ込みます。有機石灰を使用すると待たずにすぐ植え付けができます。

植え替え・植え付け
地植えの場合は一度植えると植え替える必要はありません。鉢植えの場合は鉢の中が根でいっぱいになってきたら12月頃に植え替えます。まわりの土を半分くらいくずして傷んだ根を取り除き一回り大きな鉢に新しい用土で植え付けましょう。生長の早いものなら1年に1回、遅いものでも2年に1回は植え替えが必要です。

地植えにする場合の植え付けは3・4月か9・10月が適期です。植え付けたあとはたっぷりと水をやって倒れないように支柱をしっかりと立てておきましょう。

ふやし方
さし木でふやすことができます。

緑枝さし
適期は7月で本年伸びた若い枝を先端から10cmの長さに切って、湿らした川砂にさします。根がでる(活着する)までは半日陰の場所で乾かさないように管理します。透明なビニール袋をかぶせて湿度を高く保つと活着しやすいです(密閉ざし)。ただし、その際は温度が上がりすぎないよう置き場所に気をつけます。
根がでてきたらひとつずつ鉢に植えて育てていきます。この苗を地植えにする場合は3年以上育てて充分大きくなってからにしましょう。小さいうちは霜に当てると全滅してしまうので特に冬の置き場所には気を使う必要があります。

太枝さし
さし穂には直径5cm・長さ30cmほどの枝が最適です。剪定の際に太い枝を切り落とした場合などに行うとよいでしょう。先端1cmくらいが地面に出るよう、育てたい場所に枝を深く埋めます。そうすると地面からにょきにょきと新芽が数本出てきます。芽が出るまでの時間は少しかかりますが、成功率が高く、その後の生長が早いです。

かかりやすい病害虫
オリーブアナアキゾウムシの幼虫は幹の内部を食い荒らす害虫です。株元におがくずがたまっていたり、樹皮の表面にかさぶたのようなものあると、被害に遭っている可能性が高いです。予防として定期的に薬剤を散布するのがよいです。付いてしまった場合、穴を見つけて、硬い棒などを使って掻き出します。似たような被害を与える害虫にテッポウムシ(カミキリムシの幼虫)がいます。

まとめ 
甲信越、東北、北海道での庭植えは不向き
冬に寒さに充分当てないと花が咲かない(実が付かない)
やや乾燥気味の環境を好みます

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