豊富な花色とバラエティーに富んだ品種

オステオスペルマムとは

キク科 「お」からはじまる植物

オステオスペルマム
この植物の育て方
科名
キク科
学名
Osteospermum
別名
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原産地
南アフリカ
大きさ
20cm~30cm
開花期
3月~6月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

おもに南アフリカに分布する毎年花をさかせるキク科の草花です。以前はディモルホセカの仲間に入れられていましたが、形態の違い(後述)などから、現在ではオステオスペルマムとして独立した属に分類されます。

鉢花や苗として出回っているもののほとんどは改良された園芸品種です。出回り始めたのはさほど古くないのですが、改良が進んでおり花色、花姿など豊富なバラエティーがあります。花色は白、ブルー、ピンクなどで花姿は菊とかマーガレットみたいなかたちです。大きさは径7cm前後で花びらの先がスプーンのようにふくらむユニークなものもあります。また、ディモルホセカとの掛け合わせにより、単独ではなかった黄色やオレンジなど暖色系のものもでき、花色は更に豊富になっています。葉はヘラ状でやや肉厚、草丈は20~30cmになります。

園芸品種にタネから育てられるパッション・ミックス、明るい黄花のキララ、パステル調の花色が揃うシンフォニーなどがあります。


ディモルホセカとの違い

植物学上はディモルホセカは舌状花(ぜつじょうか)と管状花(かんじょうか)ともに受粉してタネを作るのに対して、オステオスペルマムは舌状花のみがタネを作ります。その生殖的な違いで両者は別属に分けられています。見た目ではほとんど違いがわかりません。管状花のみがタネを作るとものは多いのですが、その逆のケースというのはなんとなくおもしろい感じがします。

舌状花

要するに花びらのことで一枚一枚が独立した花。

管状花

花の中心の丸い部分。管状の花がピンを立てるように密集している。キク科の多くは舌状花と管状花がたくさん集まって一輪の花となる。

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