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見事な穂状の花

ルピナス

ラッセル ルピナス
ラッセル・ルピナス
科名:マメ科
学名:Lupinus
別名:ノボリフジ
原産地:北・南アメリカ 南アフリカ 地中海沿岸
草丈:40cm~1.2m
主な開花期:3月-6月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(ふつう)

くわしい育て方

〔〕内は学名、L.はLupinusの略

ルピナスとは

ルピナスの葉
葉っぱ
花後の豆さや

花後の豆さや
〔カサバルピナス〕
北アメリカ西部を中心に、南アメリカ、南アフリカ、地中海沿岸に200種以上が分布します。花後に枯れる一年草もしくは二年草、毎年花を咲かせる多年草、低木になる種があります。

基本的に 蒸し暑いのが苦手で比較的冷涼な気候を好みます。秋にタネをまいて翌年(もしくは翌々年)に花を楽しむ秋まき一年草(二年草)として扱います。暑さで枯れてしまうことも多いので、園芸では多年草タイプも一年草と割り切って扱うことが多いです。寒冷地では寒さを避けて春にタネをまくと、夏に美しく見事に咲きます。

中~大型の植物で草丈は40cm~1.2mになります。葉は手のひらひろげたような形で、春~初夏に花穂を長く伸ばして蝶型の花をたくさん咲かせます。花色は黄、オレンジ、赤、青、紫、ピンク、白などがあり、花穂は大きくなるもので長さ70cmに達します。その花姿からノボリフジ(昇り藤)の別名があります。

花後には枝豆のようなさやができ、中にはマメ(タネ)が入っています。

由来

ラテン語で狼を意味するルプスに由来すると言われています。やせた土地でも堂々と侵入し、土地を荒廃させる植物と考えられおり、それを狼に重ね合わせたためされますが、はっきりした根拠はありません。
また、ギリシア語で悲哀を意味するルーペに由来する説もあります。これはマメ(タネ)がとても苦く、噛んだときに悲しい表情になるところに由来するとされます。

種類

ポリフィルス〔L. polyphyllus〕
カリフォルニアからカナダにかけて分布する多年草です。草丈は1.5mになる大型種で花色は青~赤っぽい色まで幅があります。この種と他種を掛け合わせた品種を元として作られた園芸品種、ラッセル・ルピナスは雄大な花穂と豊富な花色で広く普及しています。ラッセルはその品種を作出した人の名前です。

ルテウス〔L. luteus〕
南ヨーロッパ原産の一年草、草丈は50cm前後です。鮮やかな黄色い花を咲かせ、キバナルピナスの和名があります。種小名のルテウスも「黄色の」という意味です。冬から咲き始める極早生種もあります。

ヒルスツス〔L. hirsutus〕
南ヨーロッパ原産の一年草です。葉が傘を広げたような姿になるので、カサバルピナスとも呼ばれます。花色は紫青、ピンク、白、白と紫のツートンカラーなど。

プベスケンス〔L. pubescens〕
中央~南アメリカ原産の一年草です。花は青紫と白の混色です。たくさんの園芸品種の親となっています。

テキセンシス〔L. texensis〕
テキサス原産の二年草です。草丈は30cm前後で青色の花をややまばらに咲かせます。テキサスの州花でブルーボンネットとも呼ばれます。

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