ショウジョウバカマ

ユリ科 「し」からはじまる植物 山野草

ショウジョウバカマ
この植物の育て方
科名
ユリ(シュロソウ)科
学名
Helonias orientalis (= Heloniopsis orientalis )
別名
ジャパニーズ・ヒヤシンス
原産地
日本 朝鮮半島
大きさ
高さ20cm~30cm
開花期
3月~4月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

北海道から、本州、四国、朝鮮半島など分布する常緑の宿根草です。山地の小川沿いや水分の多い傾斜地などに自生します。

先端の尖ったやや細長い葉は地面に這うような感じで放射状に伸びます。葉は表面に光沢があって、やや厚みがあり、冬は赤みを帯びます。春に地際から花茎を伸ばして、その先端に数輪の花をまとめて咲かせます。花は紅紫色の一重がポピュラーですが、変異が多くて濃淡に色幅があったり、白花や八重咲き種もあります。開花後は花茎がぐーんと長く伸びて、20cm~30cmに達します。

名前の由来は、紅紫色の花を空想上の生き物ショウジョウ(猩々)の顔に、地面を放射状に這うように広がる葉っぱをそのハカマ(袴)に見立てたという説や、花の色が猩々の赤い髪や緋色の袴の色にいているところから名付けられたなどの諸説があります。

種類

〔〕内は学名、H.はHeloniasの略

近縁種に花びらの幅がやや広く、長さの短いツクシショウジョウバカマが九州を中心に自生しています。 沖縄原産の小型種、コショウジョウバカマや同じく沖縄原産で、白い美しい花を咲かせるオオシロショウジョウバカマなどの品種も見られます。

ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)〔H. orientaris var. brebiscapa〕

九州を中心に自生する品種。通常種に比べて花びらの幅が広く短い。また全体的に小型です。花色は淡いピンクもしくは白。

ヤクシマショウジョウバカマ(屋久島猩々袴)〔H. orientalis var. yakushimensis〕

屋久島の固有種でツクシショウジョウバカマの矮性種(草丈の低い品種)。花の色は淡いピンク。

オオシロショウジョウバカマ〔H.leucantha〕

沖縄を中心に自生する品種。花の色は白。絶滅危惧IB類(EN)※EN=近い将来における絶滅の危険性が高い種。

コショウジョウバカマ(ヒメショウジョウバカマ)〔Heloniopsis kawanoi 〕

沖縄を中心に自生する品種。純白の花を咲かせる小型種です。絶滅危惧II類(VU)※VU=絶滅の危険が増大している種。

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