シャクヤクはボタンと同属の植物ですが、ボタンは「木」であるのに対してシャクヤクは冬になると地上部の茎葉が枯れて根の状態で休眠する「草(多年草)」に分類されます。 原産地はチベットからシベリア、朝鮮半島の一部にかけての東アジアで日本には平安時代に渡来しました。当初は薬として用いられていましたが、室町時代に花が鑑賞の対象となり江戸時代には園芸植物として確立、多数の品種が生み出されました。一方、ヨーロッパには18世紀前半に導入、イギリスやフランスを中心に多くの品種がつくられました。その後アメリカではシャクヤクとボタンの交配がすすみました。 日本で改良されたシャクヤクは花が大きくて花びらの重なりが厚くゴージャスなものが多いのに対し、ヨーロッパやアメリカで改良されたシャクヤクはやや小振りで花色が豊富でモダンな雰囲気がありコンテナ植えなどにも適しています。 品種改良が盛んに行われてきたこともあり、花色や咲き方は非常に豊富です。花色は赤、紫、ピンク、オレンジ、白、黄色などがあり単色だけではなく斑点や縞模様が入るものもあります。咲き方は一重、八重をはじめとしてバラ咲き、手まり咲き、翁咲き、金しべ咲きなどが知られています。 雰囲気の異なる「和」と「洋」のシャクヤク。好みに応じて選ぶのも楽しいのではないでしょうか。 ■ボタン…同じ属の植物で姿も似ている。一般にボタンの枝を接ぎ木する際、シャクヤクの根を台木とすることが多い。 ’シ’からはじまる植物 ボタン科 |
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