ヤサシイエンゲイ

千両万両百両そして十両

ヤブコウジ

ヤマボウシ
科名:ヤブコウジ(サクラソウ)科
学名:Ardisia japonica
別名:ヤマタチバナ ジュウリョウ
原産地:日本 朝鮮半島 中国 台湾
樹高:10cm-30cm
鑑賞期(果実):11月~2月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(育てやすい)

くわしい育て方

ヤブコウジとは

日本、朝鮮半島、台湾、中国などに広く分布する常緑性の低木で、大きくなっても樹高はせいぜい30cm程度に収まります。名前の示すとおり山林の木陰などに自生しています。

茎は枝分かれせず地下茎でふえていき、夏に小さな白花を咲かせて径5mmほどの実をまばらに付け、晩秋から冬にかけて赤く色づきます。葉は長さ10cmほどの長だ円形で、フチにはギザギザが入ります。

斑入りなど美しい葉を鑑賞する品種は鉢植えにされますが、低い位置で茂るので地面を覆うのに利用したり、他の樹木の株元や灯篭やつくばいの元に植える「根締め」に用いられることも多いです。また、センリョウ(千両)やヤブコウジと同属のマンリョウ(万両)同様に色づいた実は迎春の飾り物に使われ、その兼ね合いからかジュウリョウ(十両)の別名もあります。

白い果実ができるシロミヤブコウジやシラタマコウジ、葉に赤や白の斑が入るサンシキヤブコウジ、茎が半分這うように伸びるツルコウジなどの仲間が知られています。

歴史

万葉集などに「山橘」の名前で詠まれているものがヤブコウジとされます。園芸的に栽培されるようになったのは、18世紀末で様々な品種が「草木錦葉集」など当時の書物に記載されています。葉に様々な模様が入ったものを珍品・奇品として愛でたようです。明治時代に入ると新潟県を中心に銘品と呼ばれる品種がマネーゲームの対象となり一大ブームが起こりました。珍しい品種を増やして一山当てる、と言った感じだったようです。

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