育て方はこのページの下
- 科名
- サトイモ科
- 学名
- Anthurium
- 用途など
- 観葉植物
- 大きさ
- 30cm~80cm
- 耐寒性
- 弱い(10℃以上)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
- メモ
- 湿度の高い環境を好み、強い日射しが苦手
育て方
- 直射日光を避け、明るい日陰で育てます
- 冬越しの温度は10℃以上です
- 多湿を好みます、乾燥に注意
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え・株分け | 5月~7月(霜の心配がなくなった頃~夏に暑くなるまで) |
---|---|
肥料 | 5月~9月 (生育期) |
日常の手入れ
よい株の選び方
下葉が黄色くなっていないものを選びまず。また、完全に花が咲ききっている株よりも、咲きはじめを選ぶほうがよいです。花のない株、つぼみ状態の株は環境が変わって咲かないことがあり、咲ききっている株は長く楽しめません。
下葉が落ちたら仕立て直し
下葉が落ちて姿が悪くなったら、とり木で仕立て直します。
日当たり・置き場所
直射日光に当てると葉が焼けて茶色く枯れ、生育もおとろえます(見た目も悪くなります)。一年を通して直射日光を避け、弱光線の場所に置きます。春~秋の生育期は戸外の風通しの良い明るい日陰、冬は室内の明るい場所で育てます。
耐寒性は弱く、冬は10℃以上の気温が必要です(7℃~8℃でも耐えますが、落葉します)。11月頃には室内に取り込み、日中はできるだけ(レースのカーテン越し程度の)日射しに当てます。 17℃以上の気温があれば、冬でも開花します。
水やりと肥料
4月~10月の生育期は、土の表面が乾きかけたらたっぷりと水を与えましょう。多湿を好む植物ですが常に用土がしめっているような状態では根が腐ってしまうことがあります。また、極端な乾燥は葉が下の方から黄色くなって落ちていきます。
冬は生育期に比べて水やりの回数を少なくします。気温が低いと生長せずに根も水を要求しません。気温がある程度保てる場合、霧吹きなどで水をかける作業は生育期同様に行います。
肥料は気温が十分に上がってくる5月中旬から与えます。月に1回、生育状況を見ながら1000倍に薄めた液体肥料を与えます。肥料を与えると生長もよくなり葉の色つやもぐんとよくなります。やり過ぎや濃度の高いものは根腐れの原因になるので気をつけましょう。肥料は9月頃まで与え、それ以降は翌年の生育期まで必要ありません。
空気中の湿度を高める
アンスリュームはこまめに霧吹きなどで茎葉に水をかけてあげることにより、株が生き生きとなり元気に育ちます。多湿を好むというのは「用土が常にしめったような環境を好む」ということではなく、「空気中の湿度が高い環境を好む」と理解すればよいでしょう
適した土
水はけと水もちの良いものが適しています。ピートモス5:パーライト4:赤玉土1もしくは水ゴケでも可能です。しかし水ゴケ単用の場合、過湿気味になるので、水のやりすぎに十分注意しましょう。
植え替え・植え付け
植え替えは2年に1度を目安に行います。適期は5月~7月、気温が高く(20℃以上)元気に生長している時期に行うのがコツです。
水ゴケは黒ずんで傷みやすいので、状態によっては毎年新しい材料で植え替えた方がよいです。
ふやし方
株分けで簡単にふやせます。植え替えを兼ねて行うとよいでしょう。鉢から抜いた株は根を傷めないように古い用土を丁寧に取り除きます。付け根から子株が出ているので、葉が4~6枚ついた状態で切り分けて新しい用土で植え付けます。
かかりやすい病害虫
害虫 アブラムシ ナメクジ
新芽にアブラムシがつきやすいので薬剤をまいて駆除しましょう。ナメクジは葉や花を食べてしまうので、見つけ次第捕り除きます。
梅雨時期などの多湿期には葉に黒い斑点のできる黒斑病にかかりやすいので殺菌剤をまいて予防に努めましょう。
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