アリウム・ギガンチウム
- 科名
- ユリ(ヒガンバナ)科
- 学名
- Allium
- 別名
- アリューム
- 原産地
- ヨーロッパ アジア 北アメリカ 北アフリカ
- 大きさ
- 高さ20cm~1.2m
- 開花期
- 4月~7月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
アリウムの仲間は北半球に300種以上が分布します。アリウムというと聞き慣れませんが、非常に身近に接している植物群でタマネギやニンニク、ラッキョ、ネギやワケギなどがあり、これらも学名にすると「アリウム・なんちゃら」という名前になります。ないとカレーも作れません。
園芸で一般にアリウムというと花が美しく、花壇や切り花にして鑑賞する種の総称で、秋に球根を植えて春に花を楽しむ「秋植え球根植物」として扱います。ざっくり言うと、花のキレイなねぎ坊主です。
葉は線のように細長いもの、幅があり長くなるものなどがあります。地際から放射状に葉を広げ、茎は長く伸びません。開花期は主に春~初夏で花茎を長く伸ばし、その先端に小花がボール状にまとまって咲きます。花序(ボール状の花のかたまり)の直径は種により異なります。大きなものは豪華ですごい存在感があり、小さなモノはかわいらしいです。花茎は長く伸びるもので1mを超します。花色は赤紫、白、ピンク、黄色などがあります。
球根の大きさで大球性と小球性の2タイプに分けられます。大球性で大きなものはソフトボールくらいの大きさになります。
主な仲間
〔〕内は学名、A.はAlliumの略
ギガンテウム〔A. giganteum〕
中央アジアに分布する大球性で球根は径8cmにもなります。主な開花期は6月~7月で、花茎を1m前後伸ばして先端にたくさんの小花を密に付け球状になり、その直径は10cmを超す。花色は紅紫~桃紫色。花壇植えの他、切り花にも利用でき球根も広く流通する。
カエルレウム〔A. caeruleum = A. azureum〕
中央アジアに分布、アズレウムとも呼ばれる。ブルーの小花を球状にまとめて咲かせる。花自体は美しいが、満開の時期には葉が黄ばんで枯れてくるので、全体的な鑑賞価値がやや劣る。
モリー〔A. moly〕
南ヨーロッパ原産、花茎を30cmほど伸ばしてその先端に2cm前後の花を30~40輪咲かせる。花色は鮮やかな純黄色で人目を惹く。
ネアーポリターヌム〔A. neapolitanum〕
小球性で地中海沿岸に分布する。花茎を20cm~30cm伸ばし純白の花を20輪前後咲かせる。母球の周りにできる子球が「牽引根-けんいんこん-」という根を出して地中を移動して母球から離れる。
これ以外に、’丹頂’と呼ばれる小球性の種も球根が広く出回っています。
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イトラッキョウ
ユリ(ヒガンバナ)科 難易度★★☆☆☆
日本原産のアリウム。山野草として扱います