アエオニウムの育て方

夏に休眠します

ベンケイソウ科 「あ」からはじまる植物

アエオニウム
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
ベンケイソウ科
学名
Aeonium
用途など
鉢植え
開花期
10月~12月
大きさ
高さ60cm~1m
耐寒性
ややよわい(5℃以上)
難易度
★★★☆☆(ふつう)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え 3月~5月 / 9月~11月
肥料 3月~5月 / 10月~11月

日常の手入れ

仕立て直し

茎が長く伸びすぎてバランスが悪くなったら先端を切り戻し、株を仕立て直します。作業の適期は春か秋、真夏や真冬は避けます。切り落とした先端の茎はそのままさし木に利用できます(ふやし方の項を参照)。

日当たり・置き場所

日当たりのよい場所を好みます。日当たりが悪いと茎がひょろひょろになり、葉の色つやも悪くなります。高温多湿に弱いので真夏は風通しのよい半日陰の場所に移動させましょう。乾燥気味の環境を好みますので、梅雨時期は雨の当たらない屋根のある場所に移動させます。

越冬温度は5℃以上です。霜の降りる前11月頃には室内に取り込みます。室内で育てるとどうしても日照不足で茎が間延びしやすいので、できるだけ日の良く当たる場所に置きましょう。

黒法師は真夏に風通しのよい強光線下で育てるとツヤのある濃い黒紫色の葉になり非常に美しいです。逆に日光が弱いと黒が薄まり緑が強くなります。

水やりと肥料

葉が多肉質で乾燥によく耐えます。逆に多湿にすると腐りやすいので水のやりすぎには気を付け、土の表面が完全に乾いてから水を与えます。また、夏は休眠に入り生長しないので水をほとんど必要としません。真夏は1週間に1回程度の水やりで充分です。アエオニウムは高温多湿と水のやりすぎで腐らすことが多いので、水のやり方は大きなポイントとなります。

肥料はさほどたくさん必要としません。春と秋に1回ずつ与えます。肥料は固形でも液体肥料でもかまいませんが、窒素分が少なく、リン酸とカリが多く含まれるものがよいでしょう。固形の場合は量を少なめに、液体肥料の場合は通常より薄めのものを施します。


適した土

水はけの良い土が適しています。川砂6:腐葉土4の割合で混ぜた土、赤玉土と腐葉土と鹿沼土もしくは日向土(ボラ土)を等量混ぜ合わせたものが適しています。

植え替え・植え付け

鉢の中が根でいっぱいになったら植え替えが必要です。植え替えの準備として数日前から水やりをストップして乾かしておきましょう。土の状態を乾燥気味にしておいた方が植え替えたときに新しい根が出やすく腐りにくいからです。鉢から抜いたときに古い土を軽く落とし、傷んだり腐っている根があったら取り除いておきます。その後、新しい土で一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの適期は休眠からさめた9月~11月頃ですが、春の3月~5月も可能です。

ふやし方

切り戻しとさし木

さし木でふやします。先端から10cmほどの長さに切り取りさし穂とします。根が出て来るまでは一切土は使わずに直射日光の当たらない場所に切り取ったさし穂をおいておきます。その間、水も与える必要はありません。2~3週間で根が出てきますので発根を確認できたら、鉢に用土を使って植え付けます。さし木の適期は3月~5月もしくは、10月~11月です。

かかりやすい病害虫

害虫:コナカイガラムシ

コナカイガラムシが空気の乾燥する時期に発生します。葉の間に隠れて見えないことがあります。見つけ次第薬剤を散布して駆除しましょう。

関連する植物