- 科名
- ヒユ科
- 学名
- Alternanthera ficoidea 'Sessilis Alba'
- 別名
- アキランサス 'セッシリスアルバ'
- 原産地
- メキシコ
- 大きさ
- 30cm~50cm
- 主な開花期
- 8月~9月
- 耐寒性
- つよいほう:0℃以上
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
アルテルナンテラ・フィコイデアはメキシコから南アメリカの南部に至るまでの非常に広い範囲に分布します。その中でも本種’セッシリスアルバ’は透き通るような純白の葉が特長的な園芸品種です。
白く色づくのは若葉の頃だけで、成葉になると緑色になります。葉は縮れたようにウェーブがかかり、繊細な感じがします。生長していくにつれて株元の茎がゴツゴツと木のように(木質化)なります。真夏に花を咲かせますが、どちらかというと涼しげな葉を観賞する植物です。
本種の他に代表的な品種として’アモエナ’ という品種がありますが、あまり似ていないというか異なった植物のように見えます(アルテルナンテラ・フィコイデアは姿形の似ていない変異が多いことで知られています
品種-アモエナ-に関して補足
アルテルナンテラ・フィコイデア ’アモエナ’は「アキランサス」や「モヨウビユ」の名前で、日本には明治時代頃に渡来しました。葉が黄色く色づく品種と赤くなるものの2種が花壇の彩りによく利用されています。’セッシリスアルバ’と違い生長していっても茎は木質化しません。
育て方
- 乾燥時期にはアカダニに注意します
- 真夏は直射日光を避ける
- 越冬は0℃以上
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え・株分け | 4月~5月 |
---|---|
さし木 | 5月~6月 |
肥料 | 4月~10月 |
日当たり・置き場所
基本的に高温を好み、日当たりのよい場所では葉色も美しくなります。ただし、真夏の直射日光は強すぎて、逆に葉色が悪くなります(若葉が白くならない)。夏は明るい日陰に移動させるか、地植えは寒冷紗を使い30%程度の遮光を行います。
アルテルナンテラの中でも本種は寒さに強く、耐寒温度は0℃です(他の種は10℃くらい必要なものが多い)。霜の心配のない暖地なら屋外でも越冬可能ですが、他の地域ではできれば室内に取り込んだり寒風や霜のあたらない場所で育てたほうが安全です。寒さに強くても霜に当たれば葉や株は傷みます。
水やり・肥料
水は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
春から秋の生育期間中は肥料を切らさないようにします。冬は与える必要ありません。
かかりやすい病害虫
乾燥させ過ぎるとハダニの一種であるアカダニが発生しやすいので気を付けましょう。アカダニは葉の裏に付き吸汁して植物の生育を弱らせます。ハダニは乾燥を好み、水のある湿潤な環境では発生しないので、生育期は葉にもたっぷり水をかけてあげるとよいでしょう。
植え付けと用土
水もちと水はけを兼ね備えた土が適しています。植え付け・植え替えは春暖かくなってから行います。
ふやし方・手入れ
挿し木でふやすことができます。適期は5~6月です。
枝葉が広がり樹形が乱れてきたら、枝を切り戻して樹形を整えます。
関連する植物
-
アルテルナンテラ・フィコイデア (テランセラ)
ヒユ科 難易度★★★☆☆
秋に黄色や赤に色づく葉を鑑賞。花壇の縁取りなどに広く利用される