日陰で大活躍の定番庭木

アオキとは

ミズキ科 「あ」からはじまる植物

アオキ
この植物の育て方
科名
アオキ(ガリア)科
学名
Aucuba japonica
別名
アオキバ
原産地
日本
大きさ
高さ1m~3m
開花期
3月~5月
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

宮城県より南の地域に自生する低木で、ごく普通に山野で見ることができます。樹高があまり大きくならずに病害虫も少なく、場所をあまり選ばず育つので、庭木として広く利用されています。日当たりが多少悪くても大丈夫なので、北向きの庭や裏庭にもよく植えられます。

葉は分厚くて長さ10cm~20cmほどの楕円形で、フチに粗くギザギザが入ります。しっかりとした厚みがあり、葉の表面にはツヤツヤした光沢があります。常緑性で、冬でもは青々としています。

雄木と雌木があり、雌木は花後に直径2cmほどの丸い実を付けます。実は冬になると真っ赤に色づきます。花は春に咲きますが、雄花、雌花とも赤褐色で小さくおとなしめです。

葉が細長いホソバアオキや小さな白い斑点のはいるフイリアオキ、クリーム(淡い黄白色)色の実を付けるシロミノアオキ、その他にもバラエティーに富んだ園芸品種があります。特に斑入り品種には様々なものがあり、それらは江戸時代にはすでに作られていたといわれています。

名前の由来

葉はもとより枝も緑色をしているので「アオキ(青木)」と名付けられました。学名の「アウクバ(Aucuba)」はアオキの別名「アオキバ」に由来します。


その他

海外でも人気が高い

海外でも人気の高い樹木で、1783年にヨーロッパで斑入りの品種が紹介されて以来、様々な園芸品種が作られています。最初は雌株だけが導入され、実を見ることはできませんでした。遅れて雄木が入ってきて 、実が見られるようになりました。

葉や実が美しく常緑で扱いやすいなど、園芸的に見るとトータルバランスに優れているので、ホスタ(ギボウシ)などとともに、「パーフェクトプランツ」と形容されることもあります。日本ではあまりピンと来ないのですが、観葉植物としても普通に利用されるそうです。

薬草として利用

アオキの葉っぱは枯れて乾燥すると真っ黒になり、民間薬のツヤ出しや色づけに利用されています。アオキが利用されている有名な民間薬に陀羅尼助(だらにすけ)があります。

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