- 科名
- アオイ科
- 学名
- Abelmoschus moschatus subsp. tuberosus
- 別名
- アベルモスクス
- 原産地
- インド
- 大きさ
- 40cm~80cm
- 主な開花期
- 6月~8月
- 耐寒性
- ややよわい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
夏にハイビスカスに似た赤色やピンク色の花を咲かせる草花で、名前にワタとつくものの直接はワタの仲間ではありません。アカバナワタは熱帯アジア原産の「トロロアオイモドキ(花の色は黄色)」という植物の亜種に当たります。
もともと毎年花を咲かせる多年草なのですが、寒さに弱く冬に枯れてしまうことが多いので、日本では園芸上一年草として扱うことが多いです。花の大きさは6cm~10cm、草丈は40cm~80cm葉っぱはいくつかに深く裂けて手のひらのような形になっています。ひとつの花は咲いたら一日でしぼんでしまいますが、最盛期には次々に新しい花を咲かせてくれます。
アカバナワタを含むアオイ科アベルモスクス属は15種の仲間が知られます。属名自体はあまり馴染みがないかもしれませんが、皆さんのよく知っている夏野菜のオクラは同じ仲間です。オクラは学名でアベルモスクス・エスクレンツス〔Abelmoschus esculentus〕と言います。
育て方
- タネは気温が十分上がってからまきます
- ある程度苗が大きくなったら摘心します
- 日当たりの良い場所が適しています
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
タネまき | 4月下~5月上 |
---|---|
肥料 | 5月下~8月 |
日当たり・置き場所
日当たりが良く、水はけの良い土が適しています。どちらかというと、やせ地よりも肥沃な土のほうがよく育ちます。
元々は毎年花を咲かせる多年草ですが、寒さに弱い植物で冬の寒さで枯れてしまうことが多いので、日本では春にタネをまいて育てる春まき一年草として扱うのが一般的です。しかし、霜程度なら耐えるので寒さに気をつければ冬越しは可能のようです(地面が凍結するような寒さや霜柱の影響で根がやられてしまったらアウトです)。
ふやし方
発芽温度はやや高温なので4月中旬以降がタネまきの適期です。あまり早くまきすぎても温度不足で発芽しないことがありますので気をつけましょう。コンテナや鉢、花壇に直接タネをまく「直まき」が手軽です。もちろん、ポットなどにまいて苗に仕立ててから植え付けてもかまいません。
発芽後は苗同士が重なり合っている場所は間引いて間隔をあけます。横に広がることも考えて最終的に株と株の間隔は30cmほどとった方がよいでしょう。
手入れ
摘心する
苗がある程度の大きさに育ったら、先端の芽を摘んでワキから芽を出させるようにする(摘心)と枝数が増えて結果として咲く花の数も増えます。適期にタネをまいて順調に育っていたら6月頃が摘芯の適期です。
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