アキチョウジの育て方

風情のある青紫色の花

シソ科 「あ」からはじまる植物 山野草

アキチョウジ
科名
シソ科
学名
Isodon longitubus
別名
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原産地
本州(岐阜より西)・九州
大きさ
70cm~1m
主な開花期
8月~10月
耐寒性
つよいほう
難易度
★★☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

シソ科ヤマハッカ属は日本、中国、東南アジア、ヒマラヤ、アフリカなどに100種以上が分布し、日本では7種が知られます。 そのなかでも、アキチョウジは日本の本州(長野県より西)、四国、九州に分布し、毎年花を咲かせる多年草です。山野のやや湿り気のある明るい木陰に自生します。 風情のある草姿で、園芸的には山野草として鉢花、もしくは茶花として利用されます。

草丈は70cm-1m、茎の断面は四角形(シソ科の植物によく見られる特長)です。花の咲く時期は主に秋、花茎を伸ばして、長さ2cmほどの青紫花が向きをそろえて咲きます。花は筒状で先端が上下にぱくっと開きます。花の形が丁子※に似ていて秋に咲くところからこの名前があります。

※丁字(ちょうじ)

丁子という樹木のつぼみを乾燥させたもので、スパイスや漢方薬として用いられます。ここでは花の形がそれに似ているということで、直接的に「丁」と言う字の形に似ているという意味ではありません。そのばあいは「丁字」と書いて「ていじ」と読みます。

近い仲間

()は学名 I.はIsodonの略

セキヤノアキチョウジ(I.effusus)

関東西部から愛知県東部に分布、アキチョウジに非常によく似ていますが、葉の形や花柄の長さで区別が付く。

ヒキオコシ(I.japonicus)

北海道から九州の山野の草原に分布。淡い紫色の小花をたくさん咲かせます。古くは薬草として用いられ「倒れている人を引き起こす」効用があると言う意味でこの名前が付けられたらしい。

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え 3月~4月
肥料 4月~7月

日常の手入れ

生長期に放任していると草丈が非常に高くなり花が咲くころには1m近くになります。鉢植えの場合、5月から6月に茎を短く切り戻すと、草丈が低く抑えられ枝数や花数もふえます。

日当たり・置き場所

木漏れ日の射す場所や明るい日陰が適しています。地植えにする場合は樹木下のような自然に陰がつくられる場所がよいでしょう。鉢植えの場合、午前中に日が当たり午後からは日陰になるような場所が適します。一日を通してよく日の当たる場所は乾燥するので適湿を好むアキチョウジにはよくありません。

冬は地上部が枯れて根の状態で越し、春に新しい芽を出して生長します。


水やり・肥料

適湿を好み、強い乾燥を嫌います。鉢植えの場合、春~秋の生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬の休眠期も極端な乾燥させないように気をつけて、ときどき水を与えます。

肥料は春の芽の出る時期から開花前まで、固形肥料などを適宜与えます。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

春に新しい芽が生長する少し前、3月~4月が植え替えの適期です。根が大きく張るので鉢植えのものは毎年植え替えた方がいいです。株の大きさにもよりますが、余裕を持って5~6号(直径15cm~18cm)の鉢に一株程度が適当です。それ以上大きな株になった場合は、株分けをしてから植え付けます。

腐葉土などの腐植質がたっぷり入った肥沃で水はけのよい土が適しています。赤玉土(小粒)に水はけを良くする軽石砂や日向土それに、腐葉土を混ぜた用土などがよいでしょう。

ふやし方

春に植え替えを兼ねて株分けを行います。

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