育て方はこのページの下
- 科名
- パイナップル科
- 学名
- Tillandsia
- 用途など
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- 開花期
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- 大きさ
- 高さ20cm~60cm
- 耐寒性
- ややよわい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- 夏の高温多湿を苦手とします
- 水やりは葉水が基本
- 水やり・日当たり・風通しが栽培のかなめ
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
肥料 | 4月~6月 / 9月~10月 |
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日常の手入れ
100均ショップなどでもよく見かけるエアープランツ。水をやらなくても育つ、手間がかからないなどのキャッチフレーズをよく見ますが、生きている植物ですので本当にほったらかしにしておくと枯れてしまいます。インテリアプランツにするのもけっこうなのですが、生きている植物という認識は持っておいた方がいいと思います。
原産地のように、山の中で樹木などに張り付いていて風通しがよく涼しくて湿度が高く霧の降りるような場所ならほおって置いてもよく育つでしょうが、日本の環境ではそれは望めないでしょう。風が好きという点では室内インテリア的に利用するのは少し矛盾があります。
もともと性質は丈夫で、環境に順応する能力も高く、水のやり方や置き場所をちゃんと理解して育てると元気に育ちます(但し種によって差はあります)。
日当たり・置き場所
置き場所は明るい日陰が適しています。暗い日陰ではよく育ちませんので気を付けましょう。風通しをよくすることも非常に大切なポイントで、風のない場所では育ちません。明るい日陰で風通しのよいことが置き場所の基本になります。生育期の置き場所としてはあまり適しませんが、室内ならレースのカーテン越しの柔らかい日がはいる場所などがよいでしょう。
かなりの高温から低温まで耐えることができますが、それはあくまで枯れない温度であって生育に適した温度ではありません。元気に育てるのであれば、夏はできるだけ高温を避け涼しく、冬は5℃~7℃程度の気温を保てるように管理しましょう。
また、暖房や、エアコンの風の当たるような場所では乾燥して枯れてしまうこともありますので気を付けましょう。
水やりと肥料
霧吹きやシャワーなどで株全体に水をかけます。この方法を葉水とか、シリンジ、ミスティングと言います。肥料はときどき、薄めの液体肥料を葉水で与えます。
昼間は余分な水分の蒸発を防ぐために気孔を閉じて活動を停止しています。そして夜に気孔を開いて活動をはじめて水分を吸収しますので、水やりはできれば日中を避けて夕方以降に行うほうが効果的です 。
適した土
用土は必要ありません。単に置くだけでもかまいませんしコルクや樹木に貼り付けたりしても面白いです。用土を使わないので色々と飾り方に工夫できるのも利点です、工夫して楽しみましょう。
植え替え・植え付け
必要ありません。
ふやし方
株分け、タネまきでふやすことができます。
株が大きくなり花が咲いた後に子株ができます。これを取って株分けします。また、一度花が咲いた親株は1~2年で枯れます。親株が枯れて子株が大きくなっていくので株分けというより枯れた親株を取り除くといった感じです。
タネまきは一般的な方法ではありません。また、保存があまり効かず古いものは発芽しにくいです。 ヘゴ板などにこすりつけて板ごと水に浸すと1週間くらいで発芽するそうです。もし花が咲いてタネができたら挑戦してみても面白いかもしれません。ただ、発芽後の成長は非常に遅くて成株(花が咲く大きさに達した株)になるまで早くで4~5年かかるそうです。
かかりやすい病害虫
とくにありません。