野趣のあるかわいらしいバーベナ
バーベナ・リギダ
科名:クマツヅラ科学名:Verbena rigida別名:シュッコンバーベナ原産地:南アメリカ草丈:30cm-40cm主な開花期:6月-9月難易度 そだてやすい 耐寒性 つよい 耐暑性 つよい |
バーベナ・リギダとは
〔〕内は学名。V.はVerbenaの略
南アメリカ(ブラジル南部・アルゼンチン)原産の、毎年花を咲かせる多年草です。野草のような素朴な雰囲気があります。バーベナの仲間※1は茎がほふくするように広がるものが多いですが、本種は茎が立ち上がるタイプです。丈夫で育てやすいので、同じタイプのバーベナ・ボナリエンシス〔V.bonariensis 〕※2とともに、自然風の庭園などによく利用されます。
よく見るのは園芸品種の‘ベノサ’(紫花)や‘ポラリス’(淡ピンク花)などです。 草丈は30cm~40cm、たくさんの茎を出してわさわさこんもりと茂ります。茎は四角で、葉は細長く、縁に粗いギザギザが入ります。
主な開花期は初夏~秋です。茎の先端が数本に枝分かれしてその頂点に小さな花がまとまって咲きます。咲きはじめは半球状ですが、上に上にと咲き続けるので、最終的に長く伸びた穂の先端に花が付いた姿になります。咲きはじめとの印象がずいぶん変わります。花色は紫や淡いピンクです。
リギダは「硬い・曲がらない」という意味です。茎の性質に由来しているのではないでしょうか。
注釈
※1 バーベナ全般に関してはこちらのページを→『バーベナとは』
※2 ボナリエンシスは高性で丈は1mを超します
育て方
栽培カレンダー
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
植え付け |
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所なら特に選ばずよく育ちます。暑さ、寒さともに強いです。
水やり・肥料
水は土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料は地植えの場合なくてもよく育ちます。鉢やコンテナ植えは、ちょっと与えるとよく育ちますが、たくさんは要りません。土にあらかじめゆっくり効く肥料を混ぜ込んでおき、追加で春から秋の生育期は2ヶ月に1回ほど、化成肥料を少量ばらまいておけばよいでしょう。
用土
水はけのよい用土なら質を選ばず育ちます。
植え付け
適期は春です。
ふやし方
地下茎を出して株が大きくなるので、春に株分けでふやすか、タネを採取して春か秋に播きます。
手入れ
咲き終わった花はこまめに摘み取るか、ひととおり咲き終わったあとに茎を短く切り戻します。
楽しみ方
地下茎を出して横にもよく茂ります。花壇植えの場合は、前面に植えるか、ほふくする植物と、丈のたかくなる大型の植物の間などが適しています。鉢植えやコンテナにも向きます。
同じ仲間のボナリエンシスは草丈が高くなるので、場所に応じて使い分けましょう。
ポイント
・日当たりの良い場所で育てます
・肥料は特に要らない(鉢植えは少し与える)
・株分け、タネまきでふやせる
仲間
バーベナ ボナリエンシス |