ポティンティラの育て方
バラ科 学名:Potentilla 用途 鉢植え 露地植え 日本にもキジムシロやオヘビイチゴなどが自生します。主に栽培されているのは、北海道の海岸などに自生するチシマキンバイやいくつかの外来種、それらの園芸品種で、主に山野草として扱われます。 |
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開花期 |
植え付け |
肥料 |
日当たり・置き場所
暑さにある程度耐えられる(耐暑性)種とほとんど耐えられない種(非耐暑性)があります。日によく当てて育てますが、夏はできるだけ風通しの良い涼しい場所で育てましょう。非耐暑性は真夏は直射日光を避けて明るい日陰で育てます。非耐暑性は一年を通して明るい日陰でもよく育ちます。また、耐暑性といっても25℃を超すと生育が弱るので気をつけましょう。
もともと寒冷地で自生しているものが多く、寒さには非常に強いので冬は特になにもする必要ありません。
水やり・肥料
高山の岩場などで育つものが多いため乾燥気味を好みます。土の表面が乾いてからたっぷりと与えるようにしましょう。冬は水やり回数を控えてさらに乾かし気味に保ちます。
肥料はたくさん与えると葉はよく茂りますが花つきは悪くなります。植え付ける際にあらかじめゆっくりと効くタイプの粒状肥料を混ぜ込んでおき、秋に固形の油かすを適量施します。繁殖力が旺盛で肥料は少なくてもよく育ちます。与えるならチッソ分よりリン酸分の多く含まれる肥料のほうが適しています。
用土
水はけをの良い土が栽培のポイントです。鹿沼土5:山砂5の割合で混ぜた土を使用します。市販の培養土なら「山野草の土」がいちばん栽培に適しています。ちなみにポティンティラは弱アルカリ性の土を好みます。
植え替え・植え付け
横に這って広がる「ウェルナ」は丈夫で庭植えにしても充分育ちますが、そのほかの主な品種は冷涼な気候の寒冷地以外では夏の暑さでやられてしまうので、鉢植えにして育てましょう。
庭植えは植え替えの必要はありません。鉢植えはできれば毎年、少なくても2年に1回は植え替えを行います。根の生育が旺盛で鉢の中がすぐに根でいっぱいになってしまうからです。植え替えの適期は5月か10月です。秋に植え替える場合は傷んだ根を切りつめてから植え替えます。
ふやし方
タネまき、さし木、株分けでふやすことができます。
タネは一般には市販されないので自家採集したものをすぐにまきます(とってすぐにタネをまくことを「とりまき」といいます)。とりまきしないと発芽率がどんどん落ちます。タネは湿らせたバーミキュライトか、水ゴケをふるいなどでこすって粉になったものを使用します。発芽まで乾かさないようにしましょう。
株分けは植え替えのときに同時に行います。それ以上鉢を大きくしたくない場合は株分けをしましょう。
低木になる種は枝の先端を切って土に挿すと比較的簡単に根が出ます。根が出たものはひとつずつ鉢に植えて育てます。
横に這って育つものは茎の途中から子株がでてきて根を下ろして勝手にふえます。前後の茎を切り離して他の場所に植えると独立した株として育てることができます。
かかりやすい病害虫
病気や害虫の被害はほとんどありませんが、春にアブラムシが発生することがあります。ほおって置くといくらでも増えて植物に害を与えるので駆除します。3月の頭から薬剤を散布して予防しても良いでしょう。
まとめ
寒さには強いですが暑さに弱いものが多い
やや乾燥気味の土を好みます
肥料は少なめにします
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