可愛らしいサイズの植物
ポリクセナ
コリンボサ |
科名:ユリ科(ヒヤシンス科)学名:Polyxena別名:ポリキセナ原産地:南アフリカ草丈:3cm-15cm開花期:10月-12月難易度 (ふつう) |
〔〕内は学名、P.はPolyxenaの略
ポリクセナとは
南アフリカに5~6種が知られる球根植物で、その中でもコリンボサ〔P.corymbosa〕、エンシフォリア〔P. ensifolia〕、オドラタ〔P. odorata〕の3種が栽培されています。分類体系によってユリ科とすることもあれば、ヒヤシンス科に入れられることもあります(ヒヤシンス科を認めていない分類体系ではユリ科としているようです)。姿形は何となく同じユリ科のチオノドクサに似ています。
夏から秋に球根を植えるとその年の冬に花を咲かせます。2~6枚の葉を地際から左右に展開させて、その間から小さなかわいらしい花を数輪まとめて咲かせます。花の表面にはなめらかな光沢があり、色は白、ピンク、紫色などがあります。球根の直径は1~2cmで草丈は3cmから大きくてもせいぜい15cm程度と小型の植物です。春~夏は葉を枯らして球根の状態で休眠します。
属名はギリシア神話に登場するトロヤ王の娘、ポリクセネの名前に由来します。
育て方
栽培カレンダー
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
球根植え付け |
肥料 |
日当たり・置き場所
花の咲き終わった後 -冬- が生育期間で、この時期に生長して球根に栄養を蓄え、次の開花に備えて春~夏の高温期に休眠します。生育期間は戸外やベラ
ンダでよく日に当て、肥料を与えてしっかり育てます。ただし、やや耐寒性が劣るので夜間は屋内に移動させた方がよいでしょう。
5月頃に葉が枯れて休眠に入ります。休眠期は水やりをストップし、鉢ごと涼しいところで管理します。
水やり・肥料
生育期間は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。常に土がじめじめと湿っているような環境では球根が腐ることがあるので注意しましょう。5月頃に葉が自然に枯れてきたら休眠に入る合図なので水やりをストップします。
花後から休眠にはいるまでの間、液体肥料をときどき与えます。
かかりやすい病気・害虫
特にありません。
植え付け・用土
夏の終わりから秋にかけて植え付けを行います。植え付け適期はある程度幅があり、10月末までに終わらせれば問題ありません。遅めに植え付けたものは、すぐ(植え付け後2週間程度)に花が咲き始めることもあります。
球根が地上部に露出しているのは良くないですが、球根の頭が隠れる程度の浅植えにします。かわいらしい花ですが全体的に小振りな植物なのでまばらにあっても寂しく、あまり見栄えしません。5号鉢(直径15cm)に5~8球をまとめて植え付けます。
手入れ
夏~秋に球根を植えるとその年の冬に花を咲かせ、その後生長して春に葉が枯れて球根の状態で休眠します。水やりや置き場所などは生育サイクルにあわせて管理しましょう。
ポイント
・主な生育期間は冬
・休眠中は水を与えない
・球根の植え付けは夏~秋
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