チオノドクサ
- 科名
- ユリ(キジカクシ)科
- 学名
- Chionodoxa
- 別名
- キオノドクサ
- 原産地
- クレタ島 キプロス トルコ
- 大きさ
- 高さ10cm~20cm
- 開花期
- 3月~4月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
早春から春に星形の可愛らしい花を咲かせる小球根です。チオノドクサの名前はギリシア語のチオン(chion:雪)とドクサ(doxa:輝き・栄光)の2語からなり、雪解けの頃に咲いている姿を発見されたことにちなみます。英名の「ブローリー・オブ・ザ・スノー」も同じ理由です。日本には昭和の初め頃に入ってきたとされています。
草丈は15cm前後と小型で、1本の花茎から咲く花の数はさほど多くないですが、群植すると「山岳地帯のお花畑」的な雰囲気がでます。また、小鉢に植えると山野草みたいで可愛らしいです。
日本では秋に球根を植え付けます。暑さに弱く平地や暖地では数年で絶えてしまうことが多いですが、寒冷地では球根がよく増えて毎年よく花を咲かせてくれます。
種類
〔〕内は学名、C.はChionodoxaの略
チオノドクサの仲間は5~6種類が知られています。その中でも一番ポピュラーなのは、チオノドクサ・リュシーリアエ〔C. luciliae〕です。種小名のリュシーリアエはチオノドクサの発見者であるボワシエの妻リュシールにちなみます。草丈は15cmで径2cmほどの花を数輪咲かせます。花色は澄んだ青で、中心が白くなります。
それ以外にはカラーリングはリュシーリアエと同じですが花が大きいギガンテア〔C. gigantea〕(分類上、リュシーリアエの園芸品種とされることもあります)、全体的に小振りで青い花を咲かせるサルデンシス〔C. sardensis〕、青から紫の小振りな花を10輪前後咲かせるシエヘイ〔C. siehei〕などが比較的栽培されています。シエヘイはフォーベシー〔C. forbesii〕と混同されることがありますが別種です。園芸品種には白花の’アルバ’やピンクで大輪の’ピンク・ジャイアント’があります。