ブーゲンビレアの育て方
オシロイバナ科 学名:Bougainvillea用途 鉢植え 露地植え(暖地) 南アメリカに14種が分布するつる性の樹木です。春~夏の鉢花として親しまれています。暖地では露地植えにして庭木のように扱うこともあります。枝を長く伸ばし、よじ登っていく種もあります |
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開花期 |
温度があえばほぼ周年 |
植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
つるが伸びるので、鉢植えは支柱を立てて絡ませます。
花が咲き終わった枝は2~3節残して切り落とし、新しい芽の発生を促します。新しく伸びた枝も勢いが強く長く伸びるたものは先端を切り詰めるか、付け根で切り落とします。花は主に短い枝に付き、間延びした枝(徒長枝)や長く伸びた枝には付きません。短い枝をたくさん出させるようにすると、花付きも良くなります。
充実した若い短枝に花を付けます。一定の気温が保てる温室では年中芽を出すので季節問わずに開花しますが、日本の自然環境下では5月~10月(ただし、真夏は休む)が開花時期です。
日当たり・置き場所 ポイント
日当たりのよい場所で育てます。日当たりが悪いと枝が間延びして、花付きも極端に悪くなります。開花中の鉢花を室内に取り込むと日照不足で花が落ちることも多いです。一年を通して日光に充分当てることが栽培の基本です。
熱帯花木の割には比較的寒さに強いです。目安として無難に冬越しできる安全圏は5℃以上、枯れずに耐えられる生死の境目は0~3℃です。霜や凍結は基本的にアウトです。冬はベランダの日だまりや室内の窓際に置きます。暖地では露地で冬越しできます。冬を室内で越したものは、5月頃に遅霜の心配がなくなったら戸外に出してたっぷりと日に当てます。
開花中はちょっとした環境の変化(気温・日照)で花が落ちることが多いのであまり移動しない方がよいです。
水やり・肥料
生育期の4月~10月は土が乾いたら、たっぷりと水を与えます。枝が伸びすぎるようなら、水やりを控えて乾かし気味にします。逆に枝をたくさん伸ばしたい場合(切り戻した後など)はたっぷりと与えます。
若い枝が充分に生長した頃、葉がしおれるくらいまで待って水やりしたほうが花付きが良くなります。これは乾湿の差があると花芽が付きやすい性質だからです。開花中はしおれない程度に水やりします。冬は低温で生長せず、水もさほどいらないので乾燥気味にします。生長段階に応じた水の加減は花付きをよくするポイントです。
肥料は生育期の4月~10月の間、2~3ヶ月に1回、固形肥料を少量施します。たくさん要りません。肥料がてきめんに効いていると枝葉はよく伸びますが花芽を付けません。
用土
水はけのよい土が適しています。
赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた用土が適しています。大鉢は水はけをよくするために赤玉土(中粒)5:腐葉土3:軽石2の用土を使います。室内で育てる場合、腐葉土をピートモスにしてもよいでしょう。
植え替え・植え付け
根の生育が旺盛ですぐに鉢内が根でぱんぱんになるので、1~2年に1回一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの適期は4月~5月です。
ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は6月~7月です。本年伸びた枝で、生長が止まってしっかりと堅くなったものが根が出やすく成功率も高いです。10cm前後に切った枝を30分ほど水に挿して吸水させます。ピートモスや川砂などを入れた鉢に挿し、水分の蒸発を防ぐためビニール袋をかぶせます。明るい日陰に置いて、乾かさないように気をつけてときどき水をやると1ヶ月半くらいで根が出て来ます。その後生長をはじめたら徐々に明るい場所に慣らしていきます。
かかりやすい病害虫
春先からアブラムシが発生します。茎葉について吸汁するので薬剤を散布して駆除します。
まとめ
日に充分当てる
越冬の安全圏は5℃以上
肥料は控えめに
水や肥料など、ややシビアな環境のほうが元気に育ち、花付きも良いです。
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