ヤサシイエンゲイ

いい香りがする春の花

フリージア

フリージア
科名:アヤメ科
学名:Freesia
別名:アサギスイセン
原産地:南アフリカ
草丈:30cm-50cm
開花期:2月~4月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(ふつう)

くわしい育て方

〔〕内は学名、F.はFreesiaの略

フリージアとは

フリージアの球根
球根
秋に球根を植えると春に開花する球根植物です。やや丸みのある可愛らしくてよい香りのする花を咲かせます。鉢や庭植え、切り花などで楽しみます。

南アフリカのケープ地方原産で10種程度が知られています。その中でも広く栽培されているのはフリージア・レフラクタ〔F. refracta〕とフリージア・アームストロンギー〔F. armstrongii〕、フリージア・コリムボーサ〔F. corymbosa〕などに由来する園芸品種です。

名前はドイツ人医師フレーゼの名に由来します。アサギスイセン(浅黄水仙)の別名がありますが一般に使われることはありません。中国名の香雪蘭は特長を捉えたきれいな名前です。

もともと暖かい地域に育つ植物なのでやや寒さには弱いですが、平地でも露地で(葉が傷むことはありますが)冬越しできます。霜の心配のない温暖地ならより早く生長します。

先が尖った剣状の葉を数枚出して、葉の間から花茎を長く伸ばします。花茎は上の方では水平に伸び、10輪前後の花を穂状に咲かせます。花色は白、黄色、オレンジ、赤、ピンク、紫などがあります。初夏には葉が黄色く枯れて夏の間は球根の状態で休眠します。草丈は本来50cm程度に収まりますが、切り花向きに改良された品種は1m近くまで伸びます。球根は網目状の外皮に被われます。

歴史

18世紀の中頃に南アフリカで発見されてヨーロッパに紹介されました。日本へは明治の後半にオランダから球根を輸入したのが最初とされますが、本格的に栽培されるようになったのは昭和に入ってからです。当時はレフレクタの白花種アルバと黄花の園芸品種’バターカップ’が栽培されていました。昭和30年代に入ってオランダから新しい園芸品種が多く導入されるようになり、現在のようなカラフルな色彩のフリージアが出てきました。

主な種類

レフラクタ
代表的な原種で花は黄色です。変種に純白花のアルバ〔var. alba〕や黄花で一部分がオレンジ色を帯びるライヒトリニー〔var. leichtlinii〕があります。

アームストロンギー
花は白で中心部分がオレンジ、縁の部分が紫を帯びたピンクになります。赤、ピンク、オレンジなどカラフルな花色の園芸品種は本種が親となっているものが多いです。

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