ブラッシアの育て方
ラン科 学名:Brassia 用途 鉢植え メキシコ~ペルー、ブラジルなど中南米の広い範囲におよそ30種が分布する小型~やや大型のランです。樹上などに根を張り付かせて生活する着生種が大半ですが、ごくたまに地面に根を下ろす地生種もあります。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
植え替え |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
花が枯れたあとは花茎を根元から切り取ります。ナメクジに花のつぼみが食べられてしまうことがありますのでナメクジの誘殺剤をまいて駆除するか、鉢を樹にぶら下げてナメクジが近づけないようにしましょう。
日当たり・置き場所
春から秋は屋外で栽培しますが、直射日光に当てると葉焼けをおこしたり生育障害を起こしますので遮光を行います。春と秋は30%夏は50%の日除けを行います。
もともと高山性のランなので暑さをいやがります。真夏は風通しの良い場所に鉢をつるしてできるだけ温度が上がらないようにしましょう。広葉樹があるならその下にぶら下げるのが一番良い。夕方に葉に水をかけたり、地面に打ち水をするのも効果があります。
冬は13℃以上が一番理想的ですが10℃くらいまで大丈夫です。5℃以下になると葉が黄色くなって落ちてしまい株が弱ることがあります。冬には窓ガラス越しの日光によく当てて育てましょう。冬に少しでも多く日光に当てて丈夫な株にするとその後の花つきが良くなります。
水やり・肥料
生育期には植え込み材料の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は回数を控えめにして植え込み材料の表面が乾いて2日おいてから水をたっぷり与えます。10℃ほどしか気温が保てない場合は生育が鈍るので、水やりは回数を控えめにします。
肥料は固形の肥料と液体肥料を同時進行で与えます。4~6月の間に一度だけ、洋ラン用の置き肥や油かすと骨粉を混ぜた固形肥料を株元に与えます。それとは別に4~9月に月に1回ずつ液体肥料を与えます。
用土
水ゴケを使用します。
植え替え・植え付け
バルブが鉢からはみ出してくるようなら、植え替えの時期です。傷んだ水ゴケや枯れた根をキレイに取り除いて根全体を湿らせた水ゴケでくるむようにして鉢やバスケットに植え付けます。
ブラッシアは根が空気を非常に好むので、素焼き鉢や木枠のバスケットに植えて、風通しのよい場所に吊して育てるのが理想的です。植え替えの適期は4~5月です。鉢植えの場合は鉢の底に軽石や鉢かけを入れて(底から4分の1の高さのところまで入れる)鉢内の通気性をよくしましょう。
ふやし方
株分けができます。新芽を入れて一株に3個以上のバルブ(株元のふくらんだ部分をバルブといいます)を付けてナイフやハサミで切り分けます。ランは切り口や傷からウイルスが侵入して病気にかかってしまうことが多いため使用する器具は充分消毒してから使うようにしましょう。また、株が小さいうちに分けてしまうとその年に花が咲かなくなることがありますので気をつけましょう(”作落ち”といいます)。
かかりやすい病害虫
ナメクジによるつぼみや新芽の食害。
まとめ
夏はできるだけ涼しく
越冬温度は10℃以上
生育期は風通しのよい日陰が適する
関連するページ
・ブラッシアとは・ランの仲間