香水のような香りのある日本のラン
フウラン(風蘭)
科名:ラン科学名:Neofinetia falcata
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フウランとは
日本、朝鮮半島、中国に分布するランの仲間です。日本では主に関東より西の暖かい地域の海岸近くに自生します。樹木の枝などに根を張り付かせて生育する着生種です。
葉っぱは肉厚の線形で左右交互に出ます。主な開花期は夏で、葉の付け根当たりから花茎を伸ばして、白い小さな花を咲かせます。花は上品ですっきりとした芳香を放ち、距(きょ)とよばれる長い管が後方に伸びるのが特長です。
江戸時代には「富貴蘭」と呼ばれ、葉っぱや花に変異のある様々な品種が栽培されていました。現在でも100を超す品種があります。
以前はネオフィネチア属に分類されていましたが、現在はバンダ属となっています。近い仲間に東南アジアに分布するアスコセントラムなどがあり、それらと掛け合わせて作られた属間交配種が多く知られます。
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