育て方はこのページの下
- 科名
- アヤメ科
- 学名
- Ixia
- 用途など
- 露地植え 鉢植え
- 開花期
- 4月~5月
- 大きさ
- 高さ30cm~60cm
- 耐寒性
- ややよわい(霜注意)
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- 冬は霜や凍結に気を付けます
- 連作を嫌うので毎年新しい土か違う場所で育てる
- 休眠中は断水する、庭植えは掘りあげる
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
球根植え付け | 10月~11月 |
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日常の手入れ
花後の世話
花後に地上部が枯れて、初夏~秋まで休眠に入ります。庭植えにしている場合は掘りあげて冷暗所で保管します。鉢植えは掘りあげずにそのまま雨の当たらない涼しい日陰に置きます。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所を好むので、たっぷり陽の当たる場所で育てましょう。冬の寒さにやや弱く、霜に当たると枯れてしまうこともあります。鉢植えで育てて、冬はベランダや室内の日当たりのよい場所に移動させましょう。暖地など、霜の心配がない地域では庭植えでも特に問題なく育ちます。
高温多湿にも弱いですが、幸いなことに夏は地上部が枯れて球根の状態で休眠するので、夏越しは難しくないです。庭植えの場合は花後に葉が黄色く枯れてきたら掘りあげて、水のかからない冷暗所で秋まで保存します。鉢植えの場合は掘りあげずに雨の当たらない場所に鉢ごと置きます。
庭植えをわざわざ掘りあげるのは、雨を避けるためです。これは、球根が休眠中に水を吸うと傷んでダメになることが多いからです。
水やりと肥料
球根を植え付けて花後に休眠にはいるまで土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。地上部が枯れて休眠に入ったら水を断って乾燥状態にします。休眠まっただ中に水やりをすると、球根が傷んでダメになることがあります。水やりを再開するのは秋に涼しくなってからです。
肥料は少ない方がよく育つので、とりたてて与える必要はありません。
適した土
水はけがよく、ややアルカリ性の土を好みます。鉢植えにする場合は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使います。庭植えは球根を植え付ける前にあらかじめ苦土石灰や草木灰を土に混ぜ込んでおき酸性を中和させておくとよいでしょう。鉢植えの場合は用土を入れる前に鉢底に大粒の軽石などを数cm敷いて水はけをできるだけよくしましょう。
植え替え・植え付け
イキシアは連作を嫌い、毎年同じ場所や同じ土で育てると上手く育たない傾向がありますので、毎年植え替えを行います。鉢植えの場合、夏に休眠に入っていた球根を鉢から掘りあげて、新しい土で植え替えます。5号鉢(直径15cm)の深鉢に最大7球くらいを目安に植え付けます。球根にかぶせる土の厚さは2~3cmです。
掘りあげて保存していた球根をまた庭植えにする場合は、以前イキシアを植えていた場所とは違う新しい場所に植え付けるようにしましょう。庭植えは深さ5cm、球根と球根の間隔は5cm程度空けるようにします。
植え替え、植え付けの適期は10月~11月です。
ふやし方
球根が自然分球しますのでそれを植え付けて増やすのが一般的です。球根を掘りあげた際に出てきた子球を植え付け適期の10月~11月に親球とは別に鉢などに植え付けます。子球は小さくてまだ花を咲かせる力のないものが多いので、球根を太らせる為に用土にあらかじめ少量の化成肥料を混ぜ込んでから植え付けましょう。その状態で1年くらい育てて、翌年には親球同様に植え付けます。
かかりやすい病害虫
とくにありません。