- 科名
- ノウゼンカズラ科
- 学名
- Incarvillea
- 別名
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- 原産地
- 中央・東アジア ヒマラヤ
- 大きさ
- 高さ30cm~60cm
- 開花期
- 4月~6月
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
〔〕内は学名、I.はIncarvillea の略
インカルビレアは中央アジアやヒマラヤなどに14種が分布する植物で『毎年咲くタイプ』と『一年で枯れてしまう』タイプがあります。直根性(ちょくこんせい:ダイコンやゴボウのように地中にまっすぐ太い根を出す性質)で、球根のイメージが強い植物です。草姿は『茎が長く伸びて葉を付ける』ものと『地際から葉がたくさん出て茎を伸ばさない』ものがあります。
日本で主に栽培されているのは、『毎年咲くタイプ』で『地際から葉をたくさん出して茎を伸ばさない』、インカルビレア・ドラベイ〔I. delavayi〕とその園芸品種で、この種(しゅ)を指してインカルビレアと呼ぶことが多いです。
鳥の羽のような切れ込みの入った葉を地際から何本も伸ばし、その葉の長さは30cmほどにも生長します。むずかしい言葉でこの葉の形と生え方を「根生羽状複葉(こんせいうじょうふくよう)」といいます。そして、初夏になると葉の間から花茎を長く伸ばしてその先端に直径5cmほどのラッパ形の花を数輪ずつ咲かせます。花色はピンク色が基本種ですが、白い花を咲かせるものや鮮やかな花色の園芸品種’ビーズピンク’があります。
地中に朝鮮ニンジンのような太い根をつくり、冬はその状態で休眠しており貯蔵が利くので、球根として根の状態でもよく流通します。また、春に鉢花として、秋には苗の形でも出回ります。
名前の由来
ドラベイ〔I. delavayi〕
インカルビレアの中でも園芸的によく栽培されている種です。19世紀末にフランス人宣教師のアベ・ドウラベイによって中国雲南省の高原で発見され、彼の名前にちなんで「ドラベイ」という種小名が付けられました。
関連する植物
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ノウゼンカズラ
ノウゼンハレン科 難易度★★☆☆☆
主な開花期は夏で、垂れ下がった枝にラッパ型の花をたくさん咲かせます。花色は濃い赤オレンジ色で非常に目立つ色彩です。