カシワバアジサイの育て方

趣の異なるアジサイ

ユキノシタ科 「か」からはじまる植物 花木・庭木・果樹

カシワバアジサイ
科名
ユキノシタ(アジサイ)科
学名
Hydrangea quercifolia
別名
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原産地
北アメリカ東部
大きさ
1.5m~2m
主な開花期
6月~7月
耐寒性
つよい
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

北アメリカ東部原産のアジサイです。葉は大きくて深い切れ込みが入り、その姿がカシワの葉のように見えるところからこの名前があります。

6月から7月に白い一重の装飾花(†)を円すい形にまとめて咲かせます。花房は自重で枝ごとうつむくこともあります。特に八重咲きの品種は雨で水を含むとかなり重そうにぐにゃりと枝を曲げます。花は咲いてから時が経過して古くなるとピンク色に変わります。紅葉も楽しめるアジサイで、晩秋になると葉は深みのある赤色に色づきます。

園芸品種には八重咲きで花房にボリュームのある「スノーフレーク」や巨大な花房の「ハーモニー」、一重咲きの「スノークイーン」などがあり、鉢花や苗として出回ります。

†装飾花(そうしょくか)

花びらだけで雄しべや雌しべのない花。花びらに見えている部分も正確には萼(がく)。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え付け 3月~4月 / 10月~11月
剪定 6月~8月(軽い剪定は2月~3月も可)
肥料 2月~3月 / 7月 / 9月

日常の手入れ

苗木を仕立てる

苗木を枝を切らず放任で育てると、枝分かれしないひょろりとした姿になりやすいです。苗木の段階で落葉期の冬に地際に近い芽のある位置でばっさりと切り落とし、小枝を出させるようにします。そうすることでバランスよく茂った樹形に仕立てられます。樹形が出来れば以降は毎年、かるい剪定(下記参照)を行います。

花後の処理

花房を付けたままにしておくと体力を消耗するので花後は葉の付け根にある新芽の上で花房ごと枝を切り落とします。適期は6月~8月、あまりばっさりと深くは切りません。花は長期間楽しめるのでもったいない気もしますが、翌年のことを考えて思い切って早めにやってしまいましょう。

軽い剪定

樹姿が乱れていて気に入らない場合は、落葉期の2月~3月に軽く剪定を行います。枝にはすでに花芽が付いているのでバランスを崩している枝を切りそろえて、枯れた枝や古い枝を整理する程度にとどめます。ばっさりいくと花芽ごと枝を切り落とすことになるので気をつけましょう。

樹姿が出来ていれば花房を切り落とす以外、ほとんど剪定を必要としません。

日当たり・置き場所

湿り気のある半日陰が適しています。日当たりでも良く育ちますが、乾燥に気をつけます。

水やり・肥料

乾燥に弱いので、鉢植えは土の表面が乾いてきたらたっぷりと与えます。乾燥させてしまうと葉が枯れ込みます。地植えは適湿地に植えていれば、特に水やりは必要ありません。

肥料は落葉期の2月~3月、開花期の7月、秋の生育期の9月~10月、年3回が基本です。ゆっくりと効くタイプの化成肥料を株元に適量施します。

かかりやすい病害虫

春~秋にかけてハダニやコナジラミの被害が見られます。どちらも葉について吸汁する害虫です。早めに薬剤を散布して駆除します。

植え付けと用土

水もちと水はけが良く、腐植質のたっぷり入った用土が適しています。鉢植えの場合は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を用います。地植えの場合、植え付ける場所に堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおきます。

植え付けの適期は春に芽が出る3月~4月、秋に紅葉が始まる頃10月~11月が適期です。

ふやし方

さし木でふやすことができます。適期は6月~7月、その年に伸びた新しい枝を使います。

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