- 科名
- シソ科
- 学名
- Calamintha
- 別名
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- 原産地
- 北半球
- 大きさ
- 30cm~60cm
- 主な開花期
- 5月~10月
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
北半球におよそ7種が分布する多年草です。園芸で栽培されているのはネペタとグランディフロラの2種です。また、単にカラミンサと言うと、ネペタを指すことが多いです。カラミンサは「美しいミント(ハッカ)」という意味です。葉っぱを揉むとミントのような爽やかな香りがします。
主な開花期は初夏~秋です。真夏の高温期は花が減ることもありますが、長期間咲き続けます。こんもりと茂るので、花壇の前面やボーダー花壇などに向きます。
種類
〔〕内は学名、C.はCalaminthaの略
ネペタ〔C. nepeta〕
南ヨーロッパから地中海沿岸に分布します。薄紫色の小さな花が株いっぱいに咲き、ふわふわとしたソフトな雰囲気があります。寄せ植えの際、丈のある植物に添わせる感じで用いても効果的です。ハーブとして料理などに利用することができます。 コモン・カラミントとも呼ばれます。日本では比較的よく栽培されています。
グランディフロラ〔C. grandiflora〕
ネペタと比べて、一回り大きな花を咲かせます。花色はピンクで形はサルビアに似ています。高温多湿にやや弱い性質があります。ヨーロッパでは一般的で、広く栽培されています。ラージフラワード・カラミントとも呼ばれます。葉に白い斑の入る園芸品種、‘バリエガタ’があります。
育て方
- 花後と冬前に切り戻す
- グランディフロラは高温多湿がやや苦手
- 極端な乾燥に気をつけ、肥料は控えめに
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月~4月 / 9月下~11月上 |
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肥料 | 3月上 / 9月下 |
日常の手入れ
茎葉の混み合った部分は間引きして風通しを良くし、蒸れないようにしましょう。
一通り花が咲き終わったら、夏頃に半分くらいに切り戻すと、秋にバランスのよい姿で花を咲かせます。秋も同様に、咲き終わったらばっさりと切り戻して、冬に備えます。
日当たり・置き場所
日当たりと風通しのよい場所でよく育ちます。半日陰でも育ちますが、日照不足になると花つきが悪くなる上、茎が間延びして倒れてしまうので注意しましょう。 耐寒性は強いので、防寒対策は特に必要ありません。
水やり・肥料
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。極端に乾燥させるとつぼみが落ちたり、葉が枯れこむことがあります。夏場の鉢植えは特に気をつけましょう。
肥料は多いと間延びしやすいので、控えめにします。植え付ける際に、ゆっくり効く肥料を土に混ぜ込んでおけばそれ以上要りません。2年目以降は春に生長をはじめる3月上旬、気温が落ち着く9月下旬の年2回、同じ肥料を株元に少量施します。
かかりやすい病害虫
ほとんどありませんが、風通しが悪いとコナカイガラムシが発生することがあります。
植え付けと用土
適期は3月~4月、9月下旬~11月上旬です。2年目以降は大きく茂るので、複数株植える場合、40cmほど間隔を空けた方がよいです。
グランディフロラは過湿に弱いので、土を高めに盛って植え付けるとよいでしょう。
水はけのよい土であれば、特に選ばずに育ちます。鉢植えは草花用の培養土や赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使います。
ふやし方
株分け、タネまき、さし木でふやすことができます。ある程度育った株があれば、さし木が手軽で、失敗も少ないです。
株分けは株が大きくなった場合、植え替えを兼ねて行います。適期は3月~4月、9月中旬~11月上旬です。
タネまきの適期は春です。発芽温度は20℃前後で4月に播くと、7月頃から花を咲かせます。一度植えたら、こぼれ種で勝手に生えて来ることもあります。
さし木は6月に行います。茎を2~3節の長さに切り取って、湿らせた用土に挿します。