育て方はこのページの下
- 科名
- ゴマノハグサ(オオバコ)科
- 学名
- Chelone
- 用途など
- 鉢植え 地植え
- 開花期
- 7月~10月
- 大きさ
- 高さ70cm~1.2m
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・やや湿り気のある土壌を好む
- ・半日陰の場所でよく育つ
- ・数年に1回株分けも兼ねて植え替える
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え・株分け | 3月 / 10月 |
---|---|
さし木 | 5月~6月 |
肥料 | 3月下~6月 |
日常の手入れ
性質
一般の草花に比べるとやや湿り気のある土を好み乾燥を嫌います。この性質は育てる上で覚えておきたい大切なポイントです。
日当たり・置き場所
半日くらい日の当たる半日陰の場所を好みます。日陰だと育ちにくく花付きも悪いので避けた方がよいです。また、生育期間中(春~秋)は乾燥を嫌い、水切れさせてしまうと(土をひどく乾燥させてしまうと)生育が極端に悪くなるので、強い西日の当たる様な場所もできれば避けた方がよいでしょう。一日中日の当たる場所でも、湿り気味の土壌なら問題なく育ちます。
寒さに非常に強く、相当な低温でも枯れることはありません。北海道でも露地植え可能です。
水やりと肥料
鉢植えは水切れさせないよう、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。詳しくは「地植えの管理」「鉢植えの管理」を参考にしてください。
肥料は春~夏前まで与えます。
地植えの管理
性質は丈夫な植物ですが、乾きやすい土ではきわめて育ちにくく、腐葉土など腐植質のたっぷり入った肥沃で湿度が保てる土壌でよく育ちます。広葉樹の下など半日くらい日が当たり、真夏は強い光線が和らげられる様な場所が最適ですが、植え付ける際に「湿り気を保てる土壌」「半日以上日が当たる」の2つのポイントをおさえておけば失敗は少ないと思います。常に土に水が留まっていてじめじめした水はけの悪い土壌は適しませんが、池など水のある場所から少し離れた場所でも土壌の湿度が高く保て乾きにくいので適しているといえます。
いちど根付いてしまうと、4~5年はそのまま植えっぱなしで毎年花を楽しむことができます。
鉢植えの管理
用土は赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使います。地植えに比べて鉢やコンテナは乾きやすいので、水やりを怠(おこた)らない様にすることが大切です。特に真夏は水切れさせやすいので気をつけましょう。春~秋の生育・開花時期は土の表面が乾きかけていたらたっぷりと水を与えます。秋から冬、地上部が枯れている時期は休眠に入って生長せず土の乾きも遅いので、やや乾かし気味でかまいません。
コンクリートの照り返しが強い場所や風あたりの強い場所では、土が乾きやすいだけでなく空気中の湿度も低めなので栽培には適しません。ベランダで育てる場合、そのような場所は避けましょう。
ふやし方
地植えは4~5年も経過すると株が大きくなります。きゅうくつな状態になってしまうと生育が衰えてくるので株分けをかねて植え替えを行います。掘り上げて株を2~3つに分けて植え付けます。適期は春3月(芽が出る直前)もしくは秋10月です。
さし芽でも簡単にふやすことができます。茎を先端から7~8cmに切り取り、1時間ほど水にさして吸水させた(水あげ)後赤玉土や鹿沼土を入れたポットに挿します。切り花として花瓶に挿していたものから発根するくらいで根付きやすい植物です。
かかりやすい病害虫
害虫:ハダニ
春~秋にかけてハダニが発生します。乾燥した環境で発生しやすいので水やりの際、葉にもたっぷりと水をかけるか、こまめに葉の表裏に霧吹きで水をかけます。
関連する植物
-
キンギョソウ
ゴマノハグサ(オオバコ)科 難易度★★☆☆☆
本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、高温多湿が苦手で、夏前に枯れてしまうことも多いです。 -
フィソステギア(オカトラノオ)
シソ科 難易度★☆☆☆☆
茎は断面が四角く、和名のカクトラノオ(角虎の尾)はそこに由来します。