サバティウス
- 科名
- ヒルガオ科
- 学名
- Convolvulus
- 別名
- サンシキヒルガオ
- 原産地
- 熱帯~亜熱帯
- 大きさ
- つる長30cm~1m
- 主な開花期
- 5月~9月
- 耐寒性
- よわいほう
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
温帯から亜熱帯にかけて200~250種が分布するつる性植物で、花後に枯れてしまう一年草と冬を越して毎年花を咲かせる多年草の2タイプがあります。主に初夏~秋に花を咲かせます。花の形は小ぶりのアサガオといった感じです。
一年草タイプで代表的なものは「コンボルブルス・トリカラー」で日本には園芸用の草花として明治時代に入ってきました。花の基本色は濃い青色で中心部分が黄色、その中間部分に白色が入りその姿からサンシキヒルガオ(三色昼顔)という和名があります。
多年草タイプの代表は「コンボルブルス・サバティウス」でそこから改良された園芸品種’ブルーカーペット’や’ブルーコンパクタ’が広く普及しています。花色はブルーに近い明るい紫色で、這うように横に広がって行くので吊り鉢やグラウンドカバーに向いています。
名前の由来
名前はラテン語のコンボルボ(巻き付く)に由来し、つるが伸びるて他のものに絡まる様子にちなみます。
育て方
- ・一年草と多年草がある
- ・肥料は春~初夏に与える
- ・一年草はタネ、多年草はさし木や株分けでふやす
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
タネまき(一年草タイプ) | 4月下~5月 |
---|---|
肥料 | 5月~7月 |
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適しています。基本的な性質は「暑さに強く寒さに弱い」で高温時期はぐんぐん生長し、冬期は気温が足りないと枯れてしまいます。
一年草タイプは花後、晩秋になると自然に枯れてしまいますが多年草タイプは冬を越して翌年も花を咲かせます。ただし、寒さが苦手で越冬には5℃程度の気温が必要です。鉢植えやプランターは霜や寒風の当たらない場所に移動させます。地植えで冬越しが難しい場合は晩秋~初冬に掘り上げて鉢植えにして暖かい場所に移動させます。
水やり・肥料
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。土の表面が乾いていないうちに水をやると過湿気味になりあまり良くないです。
春に気温が上昇してくるにつれてぐんぐん生長してきます。生育おう盛な春~初夏にかけて月1回~2回液体肥料を与えます。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
腐葉土などの腐植質がたっぷり入った肥沃な土を好み、水はけの悪いじめじめした土壌を嫌います。庭植えにする場合は腐葉土やピートモスを混ぜてできるだけ水はけの良い肥沃な土にしてから植え付けましょう。
ふやし方
一年草タイプはタネをまいて育てます。タネのまき時は4月中旬~5月頃ですがタネが発芽するには20℃~25℃の気温が必要です。あまり早くまきすぎると発芽しないので気をつけましょう。
多年草タイプはさし木や株分けでふやすことができます。生育おう盛な5月~6月が適期です。特にさし木は初夏の頃が一番根付きやすいです。
楽しみ方
茎が這うようにして横に広がる性質を活かして吊り鉢やグラウンドカバーなどに利用します。下垂させると非常に見栄えがするのでレンガを積んだ花壇や石垣などの上から垂れ下がらせてもよいでしょう。
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