育て方はこのページの下
- 科名
- モチノキ科
- 学名
- Ilex rotunda
- 用途など
- 地植え
- 開花期
- 6月 (果実鑑賞:10月~2月)
- 大きさ
- 高さ10m~15m
- 耐寒性
- ふつう
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- 温暖な気候を好む、寒冷地での植栽は難しい
- 実を付けるのは雌株のみ
- 適湿な土壌を好む
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 4月 / 9月 |
---|---|
剪定 | 6月 / 9月 |
肥料 | 2月 |
日常の手入れ
剪定
芽吹く力が強いので、全体を刈り込むことができます。しかし、実の鑑賞を前提とした雌株は無闇に枝をいじらずできるだけ放任で自然にまかせます。細くて生長の悪い枝や、混み合った箇所の枝、樹形を乱すような伸びすぎた枝を切って軽く整える程度にとどめましょう。ばっさりと枝を短くしすぎると実付きに影響します。寒さに弱いので、剪定は充分に暖かくなってから行います。初夏6月と秋9月が適期です。
日当たり・置き場所
日のよく当たる場所を好む陽樹ですが案外耐陰性も強く、多少日当たりの悪いところでも問題なく育ちます。
本来温暖な地域で育つ樹木なので寒さは苦手で関東より西(関東含む)の地域が植栽適地です。植栽適地でも寒風のあたる場所は避けましょう。寒さの厳しい地域での植栽は難しくて実付きも悪いです。常緑樹ですが寒さが強かったり乾いた寒風があたる場合、ひどく乾燥する環境では葉を落とすことがあります。
水やりと肥料
2月頃にリン酸とカリを主体とした肥料を与えます。特に花が咲く大きさに生長した雌株は枝葉の成長を促す窒素分の肥料は控えます。枝葉の生長をある程度抑えることで実付きが良くなるからです。
適した土
腐葉土など腐植質がたっぷり入った適度な湿り気をもつ肥沃な土壌でよく育ちます。
植え替え・植え付け
雄株と雌株があり、実を付けるのは雌株のみです。実を鑑賞したい場合は雌株を選びましょう。刈り込みに強く、ある程度形を仕立てることができるので、目隠しや添景木(風景を調和させるために植える木、メインというより添え物の感が強い)が目的ならば雄株でも問題ありません。寒さに弱いので植え付けは春以降に行います。4月か9月が適期です。
ふやし方
タネまきと接ぎ木でふやすことができます。
タネまきは秋に実が熟したら採取して果肉を取り除いて保存しておき、春になったらまきます。ただし、実がなるまで雌株は雄株の判別が付きにくいので確実に雌株がほしい場合は接ぎ木でふやします(雌株だったとしてもタネから育てて実がなるまでは相当の年月を要します)。
雌株は接ぎ木でふやします。タネから3~4年育てた苗を台木として雌株の枝を接ぎます。
かかりやすい病害虫
とくにありません。