オニグルミ
- 科名
- クルミ科
- 学名
- Juglans
- 別名
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- 原産地
- 北半球の温帯 熱帯アジア
- 大きさ
- 高さ5m~20m
- 開花期
- 5月
- 収穫期
- 9月下~10月上
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
北半球に約20種が分布する落葉樹で、高さ20mにもなります。 日本にもオニグルミとヒメグルミが自生します。冷涼で雨が少なく、昼夜の気温差が高い場所が栽培適地で、日本では長野県や東北地方で生産されています。世界ではカリフォルニアや中国が一大産地として有名です。
一本の木から雄花と雌花を咲かせますが同時には咲かず、時期に若干の差があります。雄花は長さ15cm前後で葉の付け根からだらりと長く垂れ下がり、雌花は春に伸びた枝の先端に黄色や紅色の花を穂状に付けます。花粉は風によって運ばれます。世界の生産地帯では大量に舞う花粉が原因のクルミ花粉症があるそうです。花の咲く時期は主に5月です
果実は房状につき、10月頃に熟すと緑色の外皮が不規則に裂けて、堅いから(殻皮)に包まれた果実(殻果)が落下します。この状態が俗に言う「殻付きのクルミ」です
名前の由来
学名のユグランス(Juglans)は「ジュピターの堅果」の意味です。ここで言うジュピターは木星ではなくギリシャ神話に出てくる神様のことです。
種類
〔〕内は学名、J.はJuglansの略
日本で主に栽培されているのはペルシャグルミとテウチグルミの交雑種である「シナノグルミ」という品種群です。「豊園」「豊笑」「南安」「信鈴」「晩春」「清香」などがあります。
ペルシャグルミ〔J.regia〕
ヨーロッパ南東部~アジア西部に分布し、主にヨーロッパで栽培されます。アメリカ経由で日本に渡来しました。
テウチグルミ〔J.regia var. orientis〕
カシグルミとも呼ばれます。ペルシャグルミの変種で日本へは中国経由で渡来しました。殻が薄くて果実が大きく加工しやすいのが特長です。
オニグルミ〔J.sieboldiana〕
日本の山野に自生します。殻が非常に固く割りにくい上に、実を取り出しにくい (取り出す際、よく実が砕ける) からか、栽培種としては広く普及していなません。味には定評があります。
関連する植物
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アンズ
バラ科 難易度★★☆☆☆
落葉樹で中国華北地方がふるさとです。主に果樹として扱われますが春に咲く花もきれいです。