マンサクの育て方
マンサク科 学名:Hamamelis 用途 鉢植え 露地植え 沖縄を除く日本各地の山野に分布する樹木で樹高は5m-10m、冬に落葉します。早春を代表する花木のひとつで、庭木として広く親しまれています |
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花芽分化 |
開花期 |
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植え付け |
剪定 |
肥料 |
季節・日常の手入れ
剪定(枝を切る作業)
剪定の主な目的はスペースに応じて樹形をまとめることです。ですから、のびのびと枝を伸ばせるスペースがあれば、あまり剪定をする必要はありません。自然樹形でもある程度まとまります。
剪定の適期は1月-2月、花後まもなく新芽が吹くので花が終わりかけ-花後すぐに行います。横に張っている枝は小枝の出ている箇所(枝分かれしている箇所)で切り詰めます。まっすぐ上に伸びる枝、から勢いよく出てくる枝は付け根から切り落とします。
翌春に開花する花芽は比較的短い枝(短枝)に夏前には出来ます。勢いよく長く伸びた枝や重なり合った枝は花付きが悪いので秋に切り落としてもかまいません。
根切り
生長が良すぎる場合は、株周り(幹を中心として直径50cm程度の円周)に5、6カ所スコップをザクザクと深く突き立てて根を切り、生長を抑えます。「枝はよく伸び元気だけども花が咲かない」ときに有効です。
日当たり・置き場所
日当たり~半日陰の場所でよく育ちます。暗い日陰だと花付きが悪くなります。西日がもろに当たる場所は乾燥するので適しません。
水やり・肥料 ポイント
湿潤な土壌を好み、強い乾燥は嫌います。地植えは、一度根付いてしまえばひどく乾燥する場合を除いて水を与える必要ありません。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。開花時に水を切らしてしまうと花びらが伸びずきれいに咲かないことがあるので鉢植えは注意します。
元気に成長していれば肥料を与える必要はありません。枝の伸びが悪い場合は、1月-2月頃に堆肥を株元に与えます。チッソ分が多いと枝はよく伸びますが、花付きは悪くなるので気をつけましょう。
用土
腐葉土などの腐植質がたっぷり入った、水はけと保水性のよい土が適しています。
植え替え・植え付け
植え付けの適期は2月-3月、10月-11月です。植え付け後は支柱を立て、乾燥防止のため株元にワラや腐葉土を敷きます。
鉢植えの場合、根がぱんぱんに張ったら一回り大きな鉢に植え替えます。
ふやし方
接ぎ木かタネまきでふやします。
接ぎ木の適期は3月、イスノキを台木に使用して切り接ぎをします。
タネまきは11月頃に果実を採取して紙袋などに入れて風通しの良い場所に置き、果実がはじけたらタネを取り出し、翌春にまきます。タネはすぐに発芽するものと、翌年まで発芽しないものが混じっています。発芽後、早いものでは3-4年で花を付けます。
さし木も出来ないことはないですが、成功率は低いです。適期は6月-7月、方法は緑枝の密閉ざしです。春に伸びた枝を20cm前後に切り取り先端をカットし、さらに大きな葉を半分ほどに切って挿し穂とします。じゅうぶん水を吸わせた後、用土を入れた鉢に挿してビニール袋で覆って密閉し、半日陰で乾かさないように管理します。新芽が伸びてきたら風が通るようにビニールに少しすき間をつくり、1週間ほど経過を見てしおれてこないようなら覆いを外します。
かかりやすい病害虫
ほとんど見られません。
まとめ
元気に育っていたら肥料は要らない
湿潤な土壌を好むので、乾いたら水はたっぷり与える
剪定はスペースに応じて行う
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