ひな祭りの花
モモ(ハナモモ)
科名:バラ科学名:Amygdalus persica
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モモ(ハナモモ)とは
中国原産の落葉樹で、日本には古い時代に渡来しました。古くから親しまれ、ひな祭りの花として現在でもよく知られています。果実を食用とする果樹として扱う品種と、花を観賞する花木として扱う品種があります。花木として扱う品種は、特にハナモモと呼ばれます。目的の違いで分けられていますが、両者に植物学上の違いはほとんどありません。
ハナモモは江戸時代の書物に8品種が紹介されており、この頃に改良がはじまったとされます。もともとモモは変異の少ない植物で、タネから育ててもあまり変化の大きい個体は出てきません。それが原因なのか、現在見られるハナモモの品種や系統も江戸時代からあまり変わっていないとされます。
春に葉っぱを出す前に枝を覆うほどびっしりと咲く姿は見事です。花色はピンク、白、紅などで基本は5枚の花びらをもちますが、栽培されている園芸品種はほぼ八重咲きです。
品種
矢口(やぐち)
花色は鮮やかな桃色で八重咲きです。切り花向きに広く栽培されており、ハナモモの中でも一番よく見るメジャーな品種です。枝の太い「太矢口」、逆に細い「太矢口」などの品種があります。
源平(げんぺい)
一本の木から、ピンクと白の花が咲きます。また、1輪の花が白とピンクが交じったしぼり模様になることもあります。接ぎ木と間違われることがありますが、もとから先分ける性質の木です。八重咲き種です。
菊桃(きくもも)
ピンクの八重咲きで先のとがった細長い花びらが特長です。他のハナモモとは毛色の違う花姿なので、モモの品種だとわからない方も多いかもしれません。庭木としてよく植えられています。
寒緋桃(かんひとう)
八重咲きで濃い緋色の鮮やかな花色が際立ちます。
関白(かんぱく)
純白の八重咲き品種です。
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