ヤサシイエンゲイ

半ばはびこる夏の花

モントブレチア(クロコスミア)

クロコスミア ルシファー
品種:ルシファー
科名:アヤメ科
学名:Crocosmia
別名:ヒメヒオウギズイセン
原産地:熱帯アフリカ
草丈:60cm~1.5m
主な開花期:7月-9月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(やさしい)

くわしい育て方

〔〕内は学名、C.はCrocosmiaの略

モントブレチア(クロコスミア)とは

アヤメ科クロコスミア属の球根植物で、熱帯アフリカにおよそ6種が分布します。旧属名がモントブレチアだったので、その名残で今でも通称として用いられています。

園芸で広く普及し栽培されているのは、オーレア種〔C. aurea〕とポッツィー種〔C. pottsii〕が掛け合わさった雑種、クロコスミーフローラ〔C. × crocosmiiflora〕と、それを元とした園芸品種群です。一般にこの園芸品種群を指してモントブレチアと呼ぶことが多いです。

春に球根を植えると、夏~秋に花を咲かせます。葉は剣型で直立し、左右交互に出します。草丈は品種によってまちまちで、40cm~大きなもので1.5mほどになり、葉の間から花茎を伸ばします。花茎は何本かに枝分かれして、それぞれの先端に20輪程度の花を咲かせます。花は径3cm~5cm、色は赤みが強いオレンジ色、黄色、濃い赤色などです。

代表的な園芸品種に深紅色のルシファー(ルキフェル)、黄色のキトロネラ、オレンジ色に赤い模様の入るエミリー・マッケンジーなどがあります。

属名のクロコスミアはギリシア語で「サフランの香り」という意味で、乾燥させた花をお湯に浸すとサフランのような香りがする(らしい)ことに由来します。

繁殖力が旺盛

モントブレチアは繁殖力が旺盛な上、順応性も高いので路傍や駐車場脇などで野生化しているものも見かけます。球根が各節から地中を横に這う茎(ストロン)を何本か伸ばして、それぞれの先端に新しい球根をつくります。地植えの場合は、周りの植物に影響でない範囲かをよく考えて植えましょう。佐賀県では『佐賀県環境の保全と創造に関する条例』により栽培や持ち込みが禁止されています。

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