ムラサキシキブ(紫式部)の育て方
クマツヅラ科 学名:Callicarpa japonica 用途 鉢植え 露地植え 日本にも自生する落葉樹で、秋に色づく紫色の実が非常に美しいです。別種のコムラサキも強健で実がたくさん付くので庭木や鉢植えとして広く栽培されています。 |
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開花期 |
果実鑑賞 |
植え付け |
剪定 |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
剪定
枝を切る作業(剪定-せんてい-)は落葉期の冬に行います。剪定の目的は。翌年の花付きをよくすること、樹形を整えることです。
芽吹く力が強くてどこで切ってもたいがい芽は吹きますが、あまり短く切り詰めると春に出てくる枝が間延びした感じになり、花付きが悪くなります。花が少ないと、当然その後にできる果実も少なくなります。
茂りすぎて枝が混み合っている場合は、枝を付け根から切り落とす間引き剪定を行います。どの枝を切るか迷う場合は「長い枝を間引き、短い枝を残す」を判断基準にしてください。なぜなら、伸びすぎた枝は花芽が付きにくいからです。
コンパクトな樹形を維持したい場合、その年伸びた枝を3節くらい残して全体を切り詰めますが、毎年こまめに剪定して大きさをキープする必要があります。
また、細い枝は冬に先っぽから枯れ込むことがあるので、枯れている箇所がわかれば、切り詰めてかまいません。
日当たり・置き場所
日のよく当たる場所~やや日陰の場所でよく育ちます。日当たりが悪いと、花つきがよくないので注意しましょう。暑さ、寒さに強く北海道でも植栽できます。特に防寒対策などをする必要はありません 。
水やり・肥料
やや湿り気のある土壌を好みます。土の表面が乾きかけたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。特に真夏は乾きやすいので気を付けます。
肥料は特に与えなくてもよいのですが冬に油かすなどを株元に施すと、春からの生育がよいです。鉢植えは落葉期の冬と、花が咲く前の春、実が色づく秋の年3回、ゆっくりと効く化成肥料を適量、株元にばらまきます。
用土
腐葉土など有機質の入った土が適しています。鉢植えは赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使用します。
植え替え・植え付け
庭植えの場合は、一度植えてしまえば植え替える必要はありません。鉢植えにしているものは生育旺盛ですぐに根づまりをおこしてしまいますので、1年に1回、一回り大きな鉢に植え替えます。落葉期が植え替えの適期ですが、厳寒期は株が傷む恐れがあるので避けます。
ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は6月頃で、その年に出た新しい枝を使います。
果実ができたら果肉をよく洗ってタネを採りだして、まいても良いでしょう。採取したタネは乾かさないようにしてすぐに播きます。
かかりやすい病害虫
病害虫は少ないですが、風通しと日当たりが悪いなど、環境のよくないところではカイガラムシが発生することがあります。
カイガラムシは主に枝に張り付くようにして付く害虫です。植物の養分を吸い取り最悪の場合、枯らしてしまいます。見つけ次第古くなった歯ブラシなどでこすり落とします。冬に薬剤を散布して予防する方法もあります。成虫は薬剤が効きにくいです。
まとめ
多少湿り気味の土を好みます
鉢植えの場合は根づまりをおこしやすい
日当たり~やや日陰でよく育ちます
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