ナンテン

メギ科 「な」からはじまる植物 花木・庭木

ナンテン
この植物の育て方
科名
メギ科
学名
Nandina domestica
別名
ナツテン ナルテン
原産地
日本 中国
大きさ
1m~3m
開花期
6月(果熟期:11月~2月)
難易度
★☆☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

ナンテンは本州の関東より西、四国、九州など比較的あたたかい地域の山林に自生する常緑もしくは半常緑性の低木です。丈夫で枝もあまり横に広がらず、害虫も少なくて縁起木(後述)でもあるので、玄関先や庭によく植えられています。

樹形は株元からたくさんの細い幹をまっすぐに伸ばして、株立ち状になります。初夏になると茎の頂点から花軸を伸ばして、小さな白い花がまとまって咲き円錐状になります。花後につく果実は晩秋から冬にかけて熟して真っ赤に色づき、鳥たちがついばみます。

葉っぱは濃緑色でややかため、表面には光沢があります。葉には防腐作用があることが知られており、おせち料理や赤飯、魚料理などに添えられます。

名前の由来

ナンテンの名前は中国の漢名「南天竹」「南天燭」に由来します。属名のナンディナは和名のナンテンから付きました。語感が「難(ナン)を転(テン)じる」に通じるところから縁起木としても親しまれています。玄関先に植えたり料理に葉を添えるなどにはそういう「縁起」の意味合いも兼ねてのことでしょう。

種類

栽培の歴史の古い樹木で江戸時代から明治にかけて100種以上の園芸品種がつくられた言われています。現在でも40種ほどが栽培されています。基本種の他に、白い実を付けるシロナンテン(シロミナンテン)、葉が糸の様に細くなるキンシナンテンなどがあります。

樹高が低くやや丸みのある葉を付けるオタフクナンテンは紅葉も美しくて場所もとらないので、植え込みや庭木として広く植えられています。

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