ネジバナ
- 科名
- ラン科
- 学名
- Spiranthes sinensis var. amoena
- 別名
- モジズリ 小町蘭
- 原産地
- 日本を含む東アジア
- 大きさ
- 30cm~40cm
- 開花期
- 5月~7月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
日本を含む東アジアに広く分布し、主に日当たりのよい平地に自生します。公園の芝生や緑地帯、道路脇など人間の生活する身近な環境の場所にもよく見られます。日本では最もありふれたラン科の植物のひとつではないかと思います。
群生状態で自生していることが多く、初夏に花茎を長く伸ばして、小さな花がらせん階段を上るようにねじれながら次々と咲いていく姿が実にユニークです。花径5mmと小さいですが、唇弁に細かいフリルが入るなど、なかなか凝った造りになっています。
葉は10cmほどの長さで、茎が伸びずに地際に生えているため、花のない時期は芝生や他の野草に紛れてあまり目立ちません。地上部分に比べると地下の根は非常に太くしっかりとしています。
花色は桃色と白のツートンカラーのものが一般的ですが白い花や淡緑色の花を咲かせるものもあります。その他に屋久島に自生する矮性種(わいせいしゅ:草丈の低い種)のヤクシマモジズリや奄美大島以南に分布するナンゴクモジズリ、白い花を付ける外国種のアメリカモジズリなどの仲間があります。ネジバナの仲間は世界に100種以上が分布します。
名前の由来
ねじれるように咲く様子から「ネジバナ」の名前があります。学名(属名)のスピランテスも「らせんの花」という意味です。別名のモジズリは織物の一種「忍捩摺(しのぶもじずり)」に由来しているといわれています。葉姿が通常と異なったり、美しい斑が入る個体で優れたものは小町蘭と呼ばれ、銘が付けられたりします。
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シラン
庭や公園などで普通に見ることができるランの仲間です。丈夫で育てやすい。